四日市市では、現在、近鉄四日市駅周辺からJR四日市駅までの中央通りを中心とした約1.6kmのエリアを対象に、『中心市街地再開発プロジェクト』を進めており、近鉄四日市駅周辺の中央通りの工事が本格化しています。

 

 近鉄四日市駅西側の中央通りの工事は既に概ね完了しており、現在は市民公園のリニューアル工事へと入っています。

 

 一方で、近鉄四日市駅東側においては、当プロジェクトの核となる、国直轄事業として実施されるバスターミナル事業『バスタ四日市』や象徴的な円形デッキとなるペデストリアンデッキの工事が始まっています。

 

 『バスタ四日市』事業は、これまで、近鉄四日市駅周辺3ヵ所に分散していたバス乗り場を1ヵ所に集約し新たなバスターミナルを整備し、公共交通サービスの利便性向上を図り、併せて、官民連携でデジタル化、MaaS等の次世代のサービスを提供する一大交通結節点を構築していくというものです。

 

 『バスタ四日市』は令和9年度の開業を予定しており、三重県最大のバスターミナルとなります。

 

 当バスターミナルは、県内で最も乗降者数の多い近鉄四日市駅と円形デッキで接続されることから、当エリアが一体となり交通機能が強化され、都市機能の向上が大きく図られます。

 

 この『バスタ四日市』事業の維持管理・運営については、国が事業者に対して運営権を設定し、事業者がバス運行事業者等から徴収する停留料金等により実施する公共施設等運営方式、いわゆるコンセッション方式が採用され、民間事業者が維持管理・運営を行っていくことになります。

 

 国は、昨年度末に民間事業者の選定を実施しており、3月22日に、事業者を『バスタ四日市パートナーズ』と公表しました。

 

 『バスタ四日市パートナーズ』は、㈱ディア四日市を代表企業とし、構成企業として三重交通㈱、三岐鉄道㈱、㈱シー・ティー・ワイ、協力企業として三重近鉄タクシー㈱、㈱マクニカ、㈱日建設計が参画しています。

 

 契約期間は、実施契約の締結から30年間となります。

 

『バスタ四日市』は、工事が始まりハード面の整備が進む中、いよいよ運営事業者が決定し、着実に開業に向けてた歩みを進めています。

 

 『バスタ四日市』の動きに注目です。