本日、3月23日㈯に四日市市の市指定文化財である『旧四郷村役場(旧四日市市役所四郷出張所)』リニューアルオープン記念式典が開催されました。

 

 これまで、『旧四郷村役場』は、令和3年度から令和4年度にかけて耐震補強・復元修理工事を行い、今年度、本市の近代産業の発展を伝える施設としての活用促進に向け、館内展示等の整備を進めてきました。

 

 そして、遂にリニューアルオープンの日を迎え、館内展示等の一般公開が始まりました。

 

 『旧四郷村役場』は、大正10年に四日市の産業や教育発展に尽くされた伊藤伝七(十世)が投じた寄付金をもとに建設され、一昨年度に築100年を迎えています。

 

 建物としては、擬洋風の木造2階建、3階建塔屋付き建物で、正面の玄関車寄せや南東隅の塔屋が特徴的です。

 

 館内展示等の整備では、四日市の近代産業の礎となった製糸や紡績、醸造や製茶などの紹介や、四郷地区に伝わる生活道具等を展示するなど10のテーマを設け、広く四日市の近代化の歩みを学べる施設に仕上げています。

 

 また、3月15日付で「旧四郷村役場 附棟札」を四日市市指定有形文化財(建造物)に追加指定を行いました。

 

 本棟札は、旧四郷村役場を守護する札であるとともに、建築時期や建築主、設計者、大工など関係者に加え、寄付者として伊藤伝七と伊藤伝平が記されており、建築記録として歴史的建造物の足取りを示す重要な役割を果たしています。

 

 この「旧四郷村役場 附棟札」についても、常設展示を行っています。

 

 また以前、当展示について、市内外の方にご寄付を募らせて頂きましたが、ご寄付を頂いた方のお名前を記した棟札も5月5日まで展示させて頂きます(同時にホームページ上でも公開します)。

 

 その他、3月23日~31日の期間の『旧四郷村役場』のライトアップ、四日市あすなろう鉄道との連携で「1dayフリーきっぷ」をご購入の方に先着300名にオリジナル缶バッチのプレゼント等の取り組みを行っています。

 

 なお、『旧四郷村役場』は毎週土曜日、日曜日の9~16時の時間帯に開館しています。

 

 『旧四郷村役場』周辺には桜の木も多く植樹してあり、間近に迫った桜の開花時期にお越し頂くと更に見応えがあると思います。

 

 是非、『旧四郷村役場』にお越し頂き、四日市市の近代産業発展の歴史に触れてみて下さい!

 

《旧四郷村役場 HP》