昨日、2月16日、四日市市が推し進めている『中心市街地再開発プロジェクト』における大学の設置を軸としたJR四日市駅前開発に大きな動きがありました。

 

 『中心市街地再開発プロジェクト』では、近鉄四日市駅周辺からJR四日市駅までの中央通りを中心とする約1.6kmのエリアを対象とし、近鉄四日市駅周辺では、三重県最大となる国直轄事業のバスターミナル『バスタ四日市』、スターアイランド跡地への『新図書館』、それらと近鉄四日市駅を直結する『ペデストリアンデッキ』等の整備が進んでいます。

 

 一方で、JR四日市駅周辺では、昨年度に、JR四日市駅前の再開発として、新たな大学設置の検討を表明し、今年度は、有識者等で編成される『四日市市大学構想策定委員会』を発足させ、大学設置に向けた基本構想の策定を進めています。

 

 そして、このタイミングで、「四日市市」と「国立大学法人 三重大学」の間で『JR四日市駅前における三重大学新教育研究拠点の設置に向けた検討着手の連携協定』締結が実現しました。

 

 本市が大学設置構想を表明した直後から、三重大学への打診や意見交換を進めていましたが、正式に新教育研究拠点の検討開始となるこの日を迎えられたこと大変嬉しく思っています。

 

 三重大学は、三重県で唯一の工学部を有しており、四日市市や産業界が望む、地域のものづくり産業を支える学生の育成に大きく貢献頂けるものと確信しています。

 

 ちなみに、1月12日には、北勢地域5市5町の経済団体である「商工会議所」「商工会」の11団体が連名で、『三重大学』に対して四日市市が大学誘致を目指しているJR四日市駅前への工学系学部・研究科の設置に関する要望書を提出されています。

 

 一方で、三重大学の伊藤学長からも、多様な産業の集積地である四日市市、北勢地域に大きな可能性を感じ、地域密着型の新たな大学の形を検討していきたいという話も頂きました。

 

 四日市市には、これまでも三重大学のサテライトはありましたが、今回の新教育研究拠点は、学部、学科、大学院等の常設型のキャンパスを目指します。

 

 三重大学はこれまで津市のキャンパスのみでしたが、新たな四日市キャンパスの設置に向けて大きな一歩を踏み出しました。

 

 今後、現在策定中の大学構想を3月末までに完成させ、来年度は大学設置に向けた具体的な基本計画を策定します。

 

 この中で、今回、協定を締結した三重大学を中心に、具体的な設置主体や規模等を決定していきます。

 

 なお、JR四日市駅前への大学設置は、複数校が併設する形も視野に入れており、三重大学に加え、他大学の誘致や市立大学を含めた公立大学の設置も並行して協議・検討を行っていきます。