11月20~24日の5日間、四日市港管理組合や港湾関連企業からなる四日市港利用促進協議会の「四日市港アジア訪問団」が、四日市港の利用拡大や既存航路の維持、拡大を目的にベトナムを訪問しました。

 

 その日程を利用し、四日市市関係者が、2016年に経済交流に関する覚書の締結を行った「ハイフォン市」「ベトナム計画投資省外国投資庁」を訪問しました。

 

 私は、市長就任直後の2017年にも「ハイフォン市」「ベトナム計画投資省外国投資庁」を訪れており、2度目の訪問となりました。

 

 経済交流に関する覚書には、「双方は、ビジネスセミナーの開催、経済訪問団の派遣など、自地域において経済交流事業を実施しようとする場合、可能な限り協力する。」とあります。

 

 2016年の覚書締結後、四日市市では四日市商工会議所と連携し「ベトナム進出セミナー」の開催や「ハイフォン経営塾生の受け入れ」等を行ってきました。

 

 また、市民レベルでも四日市商工会議所主催の「ベトナムフェアin四日市」の実施や「在日ベトナム人フットサル全国大会」が四日市ドームで開催される等、様々な取り組みが進められてきました。

 

 そして、覚書を締結した2016年から現在を比べると、四日市市に住むベトナム人の数は約3.8倍に増加しており、市内外国人住民の数はベトナムがブラジルに次ぐ、第2位となり、我々、四日市市民にとって、ベトナムは年々大きな存在になってきています。

 

 しかし、新型コロナウイルスが世界で流行した2020年以降、四日市市とハイフォン市等の交流事業は完全にストップした状況でした。

 

 新型コロナウイルスが落ち着き、再度、双方の交流活動を再開していこうということで、今回の訪問となりました。

 

 特に、ハイフォン市(ハイフォン市人民委員会)の訪問の際には、グエン・ヴァン・トゥン人民委員会委員長等と、四日市市からの企業進出の支援をはじめ、近年深刻化する四日市市での人材不足への協力、ハイフォンで求められている環境改善への取り組みへの支援等、様々な分野で熱心な意見交換が出来ました。

 

 今回のベトナム訪問を契機として、四日市市と四日市商工会議所と連携し、交流事業を再開し双方が抱える具体的な課題解決に向けての協力を進めていきたいと思います。

 

 また、ハイフォン市の皆さんに四日市市をより知ってもらう為に、「四日市市PRセミナー」を開催したところ行政関係者や企業関係者が計65名参加して頂き、盛大に開催することが出来ました。

 

 四日市市の概要や経済状況、これまでの環境改善への取り組み等について知って頂く良い機会となりました。

 

 今後も四日市市は、ベトナム、ハイフォン市との緊密な関係構築に努め、それぞれの課題解決に向けた連携を深めていきます。