8月定例月議会にて、「帯状疱疹ワクチン公費助成システム改修業務委託費」予算が可決されました。

 

 四日市市では、加齢など免疫力の低下により発症頻度が増加する帯状疱疹の発症や重症化を予防し、市民の健康づくりを支援するため、帯状疱疹ワクチンの接種費用の一部助成を来年度、令和6年4月1日から予定しています。

 

 「帯状疱疹」とは、発症すると体の片側に水泡を伴う発疹が帯状に広がり、痛みを伴うことが多く、3~4週間ほど続くなどの症状が出る疾病です。

 

 症状によっては、点滴や入院が必要となることがあり、発疹等の症状がなくなった後も神経が損傷されることで、罹患した50歳以上の約2割が帯状疱疹後神経痛と呼ばれる後遺症が残ることがあると言われています。

 

 帯状疱疹には、ワクチンが有効と言われていますが、帯状疱疹ワクチンは現在、国において定期接種化が審議中であり、個人の判断に基づき自己負担で接種する「任意接種」に位置付けられています。

 

 従って、高額な帯状疱疹ワクチン接種費用が、接種者の自己負担となっています。

 

 このことから、全国的にワクチン接種費用を助成する制度を設ける自治体が増えてきています。

 

 そういった中、四日市市もこの度「帯状疱疹ワクチン」公費助成制度を設けることとなりました。

 

 現在、助成対象を50歳以上の市民とし、生涯で1回の助成とします。

 

 ワクチンとしては、筋肉内注射を2回行う「不活化ワクチン」と皮下注射を1回行う「生ワクチン」の2種類を対象とします。

 

 「不活化ワクチン」は1回の接種で20,000~25,000円程度(計2回)し、予防効果は50歳以上で約97%で、接種後8年での有効性は84.0%とされています。

 

 「生ワクチン」は、1回の接種で8,000~10,000円程度(1回のみ)し、予防効果は、60歳以上の接種後1年以内で約68%で接種後8年での有効性は約4.2%とされています。

 

 四日市市の「帯状疱疹ワクチン公費助成制度」、両ワクチンに対しそれぞれ10,000円/1回、4,000円/1回助成し、市民の皆さんの自己負担を5割程度に抑える予定です。

 

 「帯状疱疹ワクチン公費助成制度」については、市役所に市民の皆さんから多くのお問い合わせを頂いており、関心の高さも強く実感しています。

 

 令和6年4月1日からの「帯状疱疹ワクチン公費助成制度」開始に向けて、システム改修等、しっかりと取り組んでいきます。