四日市市消防本部では、10月16日㈪8時30分から、消防本部が所有する全ての救急車と医療機関とを映像でリアルタイムで繋ぐ『救急映像等伝送システム』の運用を開始します。

 

 『救急映像等伝送システム』とは、救急隊が傷病者を観察した情報や救急現場の状況についての映像を医療機関へ伝送し、リアルタイムで現場状況を共有するシステムです。

 

 伝送する情報は、「12誘導心電図波形等〔12誘導心電図波形、血圧、脈拍、SPO2の数値〕」「傷病者の状態等〔呼吸状態、皮膚所見(蕁麻疹、熱傷等)、怪我の状態、事故状況等〕」となります。

 

 『救急映像等伝送システム』の運用は、三重県内で初の取り組みになります。

 

 四日市市消防本部が所有する全ての救急車にシステムを配備し、救急搬送が多い「市立四日市病院」「三重県立総合医療センター」「四日市羽津医療センター」と繋ぎます。

 

 救急現場から映像を送り、リアルタイムで様々な情報を映像で共有することで、救急救命士が行う救命処置の際、医師から適切な指示を受けられるとともに、迅速な救急搬送と医療機関の受け入れ体制の確保を図ることが出来ます。

 

 一刻を争う救命救急の場で、救急現場と医療機関がリアルタイムで映像を用いて繋がれることは、スピーディ且つ適切な処置や意思決定にも繋がり、命を救える可能性が高まります。

 

 四日市市は、今後も新たな技術を取り入れ、市民の皆さんの安全・安心に繋がる救命救急体制を構築していきます。