現在、三重県で『特殊詐欺』被害が拡大しています。

 

 三重県の令和4年における『特殊詐欺』被害額は約3億7,630万円〔142件〕で、前年の令和3年の被害額と比べ、約1億8,380万円〔32件〕増加しました。

 

 更に、今年は、『特殊詐欺』被害額が令和5年8月末時点で既に、約3億8,320万円〔184件〕となっており、令和4年の年間の被害総額を超え、前年同期比で約2億630万円〔110件〕増加となり、被害が著しく拡大しています。

 

 四日市市においても、三重県の被害状況と連動する形で『特殊詐欺』被害額が増加しています。

 

 『特殊詐欺』の中でも、「架空料金請求詐欺」が被害額の6割程度を占めています。

 

 手口としては、自宅固定電話への架電が最も多く、今年は約5割、昨年は6割を占め、被害者の年代では、65歳以上の高齢者が今年は約7割、昨年は8割を占めました。

 

 つまり、『特殊詐欺』の傾向として、高齢者が自宅固定電話への架電により被害にあっているケースが多いということです。

 

 こういった状況を受けて、四日市市では今年度から「自動通話録音警告機購入補助金」制度を設けました。

 

 これは、満65歳以上の方を対象として1世帯に1台まで、ご自宅の固定電話へ外付けする「自動通話録音警告機」の購入にあたり、購入金額の2分の1(上限7,000円)を補助するものです。

 

 ただし、「自動通話録音警告機」の購入前に事前申請が必要になりますので、ご留意下さい。

 

≪四日市市HP:四日市市自動通話録音警告機購入費補助金について≫

 

 当制度は、今年6月からスタートしており、8月末の時点で53件の交付実績となっています。

 

 私は大丈夫という意識に付け込んでくるのが『特殊詐欺』です。

 

 是非、これ以上、被害を拡大させない為にも自宅の固定電話への「自動通話録音警告機」取り付け等の未然防止策をご検討下さい。

 

 『特殊詐欺』撲滅に向けて、市が一丸となって取り組んでいきましょう。