今年度(令和5年度)に実施された「全国学力・学習状況調査」の各自治体の結果が公表されています。

 

 令和5年度の「全国学力調査」は、中学3年生で国語、数学・英語の3教科、小学校6年生で国語、算数の2教科を対象に行われました。


 その結果、四日市市は、中学校の全3教科で、全国、三重県平均を上回っています。

 

 特に、数学では全国、三重県平均を大きく上回りました。

 

 一方で、小学校の国語では、全国、三重県平均と同等となり、算数では全国、三重県平均を下回りました。

 

 例年、四日市市の子ども達は、小学生よりも中学生の方が「全国学力調査」の結果が伸びる傾向にありますが、今年度もその傾向が顕著に出ました。

 

 つまり、四日市市の子どもたちは、義務教育修了時である中学校において、各教科の学力を身に付けていることが分かります。

 

 三重県全体は、中学校2教科、小学校2教科の計4教科で全国平均を下回っており、それを踏まえると三重県の中でも四日市市は相対的に学力調査の結果が高くなっています。

 

 本市の特徴的な取り組みを紹介します。

 

・学習指導要領を踏まえ、問題解決的な授業づくりを通して、子どもたちの読解力や論理的思考力等を育成するため、日々の授業改善に取り組んでいます。

 

・家庭での学習習慣の確立や学力補充の充実、習熟度別などの少人数授業など、すべての児童生徒に学力を保障する取り組みを推進しています。

 

・進級及び進学当初に学校がレディネスとして学力状況を把握を行い、子どもが自分の理解状況を把握し、主体的に学習に取り組むことができるよう「学び直しキャンペーン」を実施しています。

 

 今後は、今回の調査結果の詳細な分析を図り、本調査問題の趣旨を踏まえた具体的な授業改善を実施し、更に、各学校において自校の分析・結果を公表し、特に課題が見られた学校には、適切に指導・助言を行い、学校と連携して学力向上に取り組んでいきます。

 

 そして、学習や生活の基盤となる言語能力や問題発見・解決能力、情報活用能力等を育成する為に、就学前から小学校・中学校の期間において一貫性・連続性のある指導の充実を図っていきます。

 

 また、子どもが主体的に学習に取り組むことが出来るよう、家庭への啓発を図り、ICTを効果的に活用することにより、家庭学習と授業との連携を行っていきます。

 

 引き続き、『教育するらな四日市』を掲げ、四日市市の子ども達の学力向上、充実した学習環境の整備に向けて、教育委員会と各学校が力を合わせて取り組んでいきます。