四日市市は、今年7月に『第4期四日市市環境計画(四日市市地球温暖化対策実行計画)』の改定を行いました。

 

 『第4期四日市市環境計画』は、四日市市総合計画における「環境政策マスタープラン」(四日市市の環境施策のベースとなる計画)として令和3年3月に策定しましたが、地球温暖化対策をめぐる世界の潮流が加速していること、四日市市においても今年2月10日に『ゼロカーボンシティ宣言』を行ったことから、当計画の「四日市市地球温暖化対策実行計画」を中心に今回の改定に至りました。

 

 今回の改定における大きなポイントは、2050年のカーボンニュートラルを目指す中で、中間目標となる2030年度の数値目標の上方修正を行ったところです。

 

 これまでは、2030年度の「温室効果ガス排出量」を2013年度比で16%削減としていましたが、今回の改定により2013年度比47%削減と大幅な上方修正となる目標を掲げました。

 

 非常に高い目標となりますが、今回、国は46%削減、三重県は47%という削減目標に改定していることから、全国的な目標と同程度の水準となります。

 

 四日市市は産業都市という特性上、産業部門の温室効果ガス排出割合が74%と全国の30%を大きく上回る為、本市がゼロカーボンシティを実現する為には、産業部門での温室効果ガス排出削減が重要な要素となってきます。

 

 その点では、昨年3月に四日市市が事務局を務め、三重県、四日市市、国、コンビナート企業、エネルギー企業、学識経験者等が参画する『四日市コンビナートのカーボンニュートラル化に向けた検討委員会』を発足させ、昨年度中に四日市コンビナートが今後目指すべきグランドデザインや将来像を固め、今年度は新たな会議体となる『四日市コンビナートカーボンニュートラル推進委員会』をスタートさせ具体的な議論を進めています。

 

 一方で、産業部門以外の部門においても、市民等が一丸となりカーボンニュートラルを進めていかなければいけません。

 

 そこで、四日市市役所は、市民の皆さんに率先して積極的にカーボンニュートラルに取り組んでいきます。

 

 ちなみに、これまで四日市市役所における2030年度の「温室効果ガス排出量」の削減目標は、2013年度比で20%削減としていましたが、今回の改定により2016年度比50%とこちらも高い削減目標を掲げました。

 

 今後、四日市市役所では、公共施設等への太陽光発電システムなどの再生可能エネルギー設備の整備を可能な限り進め、熱電併給が可能な高効率給湯設備などのエネルギーシステムの導入を行うとともに、公用車の電動車への転換、クリーンセンターでのバイオコークスの利用等、使用燃料を二酸化炭素の排出が少ないものへの転換を進めていきます。

 

 市民の皆さんにおいても、日常生活の中で脱炭素につながる行動(節電、ごみ削減、再生可能エネルギー設備への投資等)を選択し、四日市市のゼロカーボンシティの取り組みに自分事としてのご協力お願い致します。

 

 今回の『第4期四日市市環境計画(四日市市地球温暖化対策実行計画)』の改定により、本市におけるカーボンニュートラルへの取り組みが具体的に進んでいくことになります。

 

 四日市市が、環境先進都市として全国のモデルとなれる様、オール四日市で取り組んでいきましょう。

 

≪四日市市環境計画HP≫