四日市市と米国ロングビーチ市は、1963年10月7日に姉妹都市提携を締結し、今年で60周年の節目の年を迎えます。

 

 ロングビーチ市は、米国のカリフォルニア州のロサンゼルスの南約30キロに位置し、人口は約47万人、全米第2位の港を抱え、経済活動が盛んで、規模は異なるものの四日市市との共通点が多いまちです。

 

 両市の姉妹都市提携60周年を迎えるにあたり、8月11~16日の期間、公式訪米団を編成しロングビーチ市を訪れました。

 

 そして、現地の「Yokkaichi Frendship Garden」にて60周年を祝し、今後の更なる友好関係の強化を誓う『記念プレート贈呈式』『友好交流促進に係る覚書締結式』が執り行われました。

 

 なお、「Yokkaichi Frendship Garden」は、姉妹都市提携30周年の際にロングビーチ市が整備した公園で、過去に四日市市が寄贈した鳥居や、両市が共同で制作した記念展示版があり、両市の友好にとって、非常に重要な場所であります。

 

 そして、この度、当公園に『60周年記念プレート』が加わりました。

 

 『友好交流促進に係る覚書締結式』では、私、レックス・リチャードソン ロングビーチ市長、樋口龍馬 四日市市議会議長、マイク・ボーン ロングビーチ・四日市姉妹都市協会会長とが、覚書にサインを行い覚書を締結しました。

 

 四日市市はこの60年間、ロングビーチ市との間で市民レベルの深い交流を続けてきました。

 

①交換学生・教師(トリオ)の相互派遣

 昭和40年から隔年で相互に高校生2人と教師1人を夏休み期間に約3週間派遣し、一般家庭でホームステイを行っています。

 

②英語指導員〔YEF〕招請

 昭和61年から毎年、ロングビーチ市から英語指導員を受け入れ、市内中学校での英語指導をはじめ、小学校や幼稚園で国際理解教育の推進を行っています。

 現在、四日市市で活動する外国人の英語指導員の半分以上がロングビーチから当制度を使ってきて頂いています。

 

③医療交流

 平成14年から市立病院の医師等を1~2週間、ロングビーチ市内の病院へ派遣し、視察研修を行っています。

 

④大学交流

 夏季に四日市医療看護大学の学生を派遣し、語学研修等を行っています。

 

⑤地球環境塾

 平成20年から夏季に約1週間、姉妹・友好都市から学生を招いて、本市の学生とともに、地球環境問題について意見交換する機会を設けています。

 

 これらの活動が評価され平成26年度自治体国際交流表彰において、四日市市は「総務大臣賞」を受賞しています。

 

 四日市市は、他の自治体にない非常に高いレベルでの国際交流活動を継続しています。

 

 新型コロナの影響で、ここ3年程、全てのプログラムの対面実施は見合わせていましたが、今年度は新型コロナのフェースが変わったことにより、交換学生・教師(トリオ)の相互派遣や地球環境塾等も、対面での交流を再開しています。

 

 四日市市の高校生は交換学生や地球環境塾への参加等、多くの国際交流の機会を準備していますので、是非とも積極的に挑戦してみて下さい。

 

 更に、令和2年度から小中学校レベルでも「西笹川中学校」「橋北中学校」「海蔵小学校」とロングビーチ市の小中学校とのオンラインやビデオレターによる学校間交流が始まっており、新たな動きも出てきています。

 

 自発的に始まった学校間交流についても、正式なプログラム化についてや更なる展開についても、ロングビーチ・四日市姉妹都市協会の方々と建設的な意見交換が出来ました。

 

 今後も、強い絆で結ばれている四日市市とロングビーチ市の姉妹都市提携を更に強固なものにし、より一層の交流を深め、市民の方々に国際交流の機会を提供していきます。