四日市市役所では、7月1日から『経済産業省』より商工農水部理事として職員を受け入れています。

 

 経済産業省からの職員の受け入れは、約9年振りとなります。

 

 この度、四日市市役所に赴任頂いたのは、長年「資源エネルギー庁」でご活躍されてきた武藤 圭亮さんです。

 

 四日市市は、全国でも有数の石油化学コンビナートを抱えた産業都市であり、これまでも「経済産業省 資源エネルギー庁」とは深い関わりがありました。

 

 そんな中、昨今、四日市市は、産業分野において国との連携を図り取り組んでいかなければならない様々な市政課題に直面しており、かねてから経済産業省に四日市市への職員の出向(人事交流)をお願いしていました。

 

 その要請が、この度実現しました。

 

 今回は武藤さんの四日市市への出向の一方で、本市の職員も経済産業省への出向を行っています。

 

 武藤理事には、商工農水部の担当ということで部全般の業務に携わって頂きますが、中でも国との繋がりの深い業務での活躍に期待をしています。

 

 四日市市では、2050年のカーボンニュートラルを実現させる為に、昨年から「四日市コンビナートのカーボンニュートラル化に向けた検討委員会」を立ち上げ、四日市コンビナートが将来目指すべきグランドデザインやロードマップを取り纏め、今年度からは検討委員会を発展させた「四日市コンビナートカーボンニュートラル化推進委員会」を設置しています。

 

 今後、四日市コンビナートは、全国におけるカーボンニュートラル先進コンビナートとしてのポジションを確立し、国からの支援を受けながら更なる四日市コンビナートの発展・成長に繋げていかなければなりません。

 

 2050年カーボンニュートラルの実現という国の方針と連動し、四日市コンビナートにおけるカーボンニュートラルを強力に進めて頂けることを期待します。

 

 また、本市は、中心市街地再開発プロジェクトにおけるJR四日市駅前再開発の核となる事業として大学の設置方針を表明しています。

 

 今年度に大学構想策定委員が設置し、基本構想に向けた議論が進めています。

 

 大学については、従来より産業界から、地域の産業を支える人材育成(大学設置)の要望が出されており、本市の産業特性を踏まえ製造業の技術革新を支える人材や情報・通信分野の人材を育てられる教育機関が求められており、理工系の学部設置を視野に入れています。

 

 産業都市、四日市市としての強みを活かした大学を目指すことから、大学と地元企業との連携が重要なポイントとなります。

 

 従って、新たに設置される大学と地元企業との連携のスキーム作りが必要になりますし、新たな大学の成功には国の理解や支援も重要な要素となりますので大学と国との橋渡し役にも期待します。

 

 更に、四日市市にはキオクシア㈱の世界最大級の半導体メモリー工場があり、半導体産業は国策としても重要な産業として位置付けられていることから、当エリアでの半導体産業の発展にも力を注いでもらいたいと思います。

 

 武藤理事は、30代で若さあふれる爽やかなキャラクターです。

 

 今後、様々な関係者とも接点を持つ機会が増えてくると思いますので、宜しくお願いします。