四日市市では、6月30日に『チャットGPT等の生成AIの利用に関するガイドライン』を策定しました。

 

 四日市市役所でも、今後、世界で注目を集めている生成AIを業務において積極的に利用していくことになります。

 

 生成AIとは、コンピュータが学習したデータを元に高品質な文章や画像、その他のコンテンツを生成することができる人工知能のことです。

 

 生成AIを用いることで、行政業務においても相当の質の向上、効率化、負担軽減が図られると言われています。

 

 一方で、機密情報や個人情報の漏えいやその回答等に誤りや差別、偏見等が含まれている可能性がある等のリスクもはらんでいます。

 

 こういったリスクがあることから、これまで四日市市役所では生成AIの業務での利用を禁止していましたが、今回、『チャットGPT等の生成AIの利用に関するガイドライン』が策定されたことから、7月からガイドラインに基づいた使用が可能となりました。

 

 現在、生成AIとして「Chat GPT」と「Bard」の利用を認めています。

 

 ガイドラインでは、「機密情報や個人情報を含む非公開の内容は入力しないこと」「生成AIとのやりとりが別のユーザーの回答に使用されないように学習機能の無効の設定を行うこと」「質問の回答の真意や根拠、出典等を必ず確認すること」「回答内容における出典元を確認し、出典元を明記、又、回答内容をそのまま利用する場合には生成AIにて作成したことを明記すること」等を取り決めています。

 

 四日市市役所では、今年度から3年掛けて全職員が受講する「デジタル人材育成研修」が始まっていますが、その中の研修でも生成AIについて取り上げていきます。

 

 まだまだ手探りな状況ではありますが、四日市市役所では市民サービスの向上、業務の効率化、職員の負担軽減等に向けて、ガイドラインに基づき、安全・安心を担保した上で有効に生成AIを活用していきたいと考えています。