四日市市では、現在、近鉄四日市駅周辺からJR四日市駅までの中央通りを中心とした約1.6kmのエリアを対象に、『中心市街地再開発プロジェクト』を進めています。

 

 その中の一つの事業として、スターアイランド跡地への『新図書館』の整備があります。

 

 『新図書館』については、今年3月31日に「四日市市」と「近鉄グループホールディングス」の間で覚書の締結を行っており、新図書館等の専有延床面積は約12,200㎡(内、図書館約9,900㎡、交流施設約1,600㎡、観光機能施設約700㎡)で、近鉄グループが計画する建物の3~8階に図書館と交流施設を、1階及び2階に観光機能施設(民間施設と併設)を整備することで合意しています。

 

 ちなみに、現在の四日市市立図書館の延床面積が4,147.42㎡であることを踏まえると、新図書館は現在の2倍以上の延床面積となり、相当の規模を確保した図書館となります。

 

 これを踏まえて、今年度に新図書館のハード面での『基本設計』を取り纏め、来年度(令和6年度)に実施設計、令和7年度に本体工事に入っていく予定です。

 

 一方で、これと並行して、四日市市立図書館としても、新図書館の建設にあたり、利用者の利便性の確保と効率的な運営の実現のため、現在の課題や最新の図書館事例等を踏まえながら、今後必要な蔵書規模やサービス内容、運営手法を検討し、新図書館内の導入機器やエリア配分を構想していきます。

 

 重ねて、現図書館の利活用や移動図書館のあり方についても検討を行います。

 

 これらを包含した『四日市市図書館基本構想』を今年度に策定します。

 

 以前から、新図書館の設置にあたり、市民の皆さんから「市民の意見を取り入れて欲しい」というご要望を頂いております。

 

 昨年の11月には市民団体「ライブラリーフレンズ四日市」さんから、市民の皆さんから集められた新図書館に対する要望や意見を纏めた提言書を受け取っています。

 

 また、「ライブラリーフレンズ四日市」には、市民参加型の講演会や地元高校生が参加するワークショップ等を積極的に開催して頂いており、新図書館に対する市民の関心の向上にも努めて頂いております。

 

 行政としても、本格的に新図書館の整備が動き出し、『四日市市図書館基本構想』が策定されるこのタイミングで、市民の皆さんの意見や想いを出来る限りお聞きし、新図書館の整備や基本構想に反映していきたいと考えています。

 

 市民の皆さんの望まれる新図書館を創り上げていきます。

 

 今年度、新図書館整備に向けた動きが本格化していきます。