4月3日から、三重県で初となる路線バスとして『EVバス』が運行されています。

 

 導入された路線は、三岐鉄道が運行するJR・近鉄四日市駅~キオクシア四日市工場間の「四日市大学線」です。

 

 導入された大型EVバスの名称は、「サンサンエレビー」です。

 

 「サンサンエレビー」は、全国初の取り組みとなる走行に必要な電力を、自社の太陽光発電施設で発電し供給しており、全ての電力を自社で発電した再生可能エネルギーで賄っています。

 

 四日市市、そして三重県でも、公共交通の現場において、環境負荷の低減に向けたカーボンニュートラルの取り組みが進められています。

 

 また、EVバス「サンサンエレビー」の運行にあたり、四日市市は三岐鉄道と『災害時における電力供給等に関する協定』を3月30日に締結しています。

 

 この締結により、課題となっている災害時における避難所への給電対策として、今回のEVバス「サンサンエレビー」を活用させて頂くことになります。

 

 当EVバスの車内には287kwのバッテリーが搭載されており、4人家族が一週間、生活をまかなえる電力量があり、例えば、スマートフォン26,747台の充電が可能となります。

 

 各指定避難所には発電機を備えているものの、その数は限定的であることから、避難の長期化を想定すると多くの給電手段を確保しておくことが必要となります。

 

 加えて、当EVバスは、要配慮者の事前避難や市町をまたぐ広域避難にも活用出来ますし、ガソリンを使用せず、自社の太陽光発電による電気を使用することから、発災後にガソリンの供給が滞った際にも、人員・物資輸送にも活用出来る可能性があります。

 

 今回導入のEVバス「サンサンエレビー」は、環境負荷の低減は勿論、災害時にも市民生活を支えるものとなります。