四日市市では、現在、近鉄四日市駅周辺からJR四日市駅までの中央通りを中心とした約1.6kmのエリアを対象に、『中心市街地再開発プロジェクト』を進めています。

 

 その中の一つの事業として、スターアイランド跡地への『新図書館』の整備があります。

 

 『新図書館』整備については、昨年の8月12日付で、近鉄グループが計画する建物に『新図書館』等を組み入れることで、「四日市市」と「近鉄グループホールディングス」の間で確認書を締結しています。

 

 その後、新図書館の規模やフロア構成、基本設計に係る費用の負担額等に係る協議を「四日市市」と「近鉄グループホールディングス」で進めてきました。

 

 当初は、昨秋にもこの協議を整え覚書を交わす予定でしたが、近鉄グループホールディングスとの協議が難航し、関連予算の上程が出来ない状態が続いていました。

 

 しかし、粘り強い協議の下、この度、両者の合意が図れ、この3月31日で覚書の締結となりました。

 

 覚書の締結が現実に見えてきたことから、2月定例月議会にて、基本設計等の関連予算を上程し、3月24日に可決されました。

 

 新図書館に対する市民の皆さんの期待は、非常に大きいことから、予算上程までに相当の時間を要したことに、もどかしさや忸怩たる思いを抱えていましたが、この度、無事に予算を上程出来、可決されたことに安堵しています。

 

 今年度、いよいよ『新図書館』の基本設計に入っていきます。

 

 「近鉄グループホールディングス」とは、新図書館等の専有延床面積は約12,200㎡(内、図書館約9,900㎡、交流施設約1,600㎡、観光機能施設約700㎡)で、近鉄グループが計画する建物の3~8階に図書館と交流施設を、1階及び2階に観光機能施設(民間施設と併設)を整備することで合意しました。

 

 ちなみに、現在の四日市市立図書館の延床面積が4,147.42㎡であることを踏まえると、新図書館は現在の2倍以上の延床面積となり、相当の規模を確保した図書館となります。

 

 今年度中に、基本設計を取り纏め、来年度(令和6年度)に実施設計、令和7年度に本体工事に入っていくスケジュールを想定しています。

 

 なお、近鉄グループが計画している建物については、まだその全体像や詳細は発表されていません。

 

 引き続き、市民の皆さんが利用しやすく、四日市のシンボルとなる素晴らしい図書館の整備を目指して取り組んでいきます。