令和4年度に実施された「全国学力・学習状況調査」の各自治体の結果が公表されています。

 

 令和4年度の「全国学力調査」は、小学校6年生で国語、算数・理科の3教科、中学3年生で国語、数学・理科の3教科を対象に行われました。

 

 その結果、四日市市は、小学校では全3教科で三重県平均を上回り、全国平均と同等以上となりました。

 

 特に、理科では、全国平均、三重県平均を大きく上回りました。

 

 また、中学校の全3教科では、三重県平均以上、全国平均と同等以上となりました。

 

 実は、現在の中学3年生が、3年前の小学6年生の時に受けた「全国学力調査」の結果は、対象科目であった国語、算数共、三重県、全国平均を下回っていました。

 

 つまり、小学校終盤から中学校に掛けての3年間で、三重県や全国平均を下回っていた学力が、三重県や全国平均以上のレベルまで伸びたという事です。

 

 四日市市の子ども達は、例年、小学生よりも中学生の方が「全国学力調査」の結果が伸びる傾向にあります。

 

 このことから、本市の子どもたちは、義務教育修了時である中学校において、各教科の学力を身に付けていることが分かります。

 

 本市の特徴的な取り組みを紹介します。

 

・学習指導要領を踏まえ、「問題解決能力向上のための授業づくり」(四日市モデル)を土台として日々の授業に取り組んでいます。

 

・家庭での学習習慣の確立や学力補充の充実などの少人数授業など、すべての児童生徒に学力を保障する取り組みを推進しています。

 

・コロナ禍の学習内容の定着を図る為、3~4月にかけて「学び直しキャンペーン」の取り組みを実施しました。

 

 今回の調査結果の詳細な分析を図り、ICTの効果的な活用を含め、具体的な授業改善の視点を提案し、更に、各学校において自校の分析・結果を公表し、特に課題が見られた学校には、適切に指導・助言を行い、学校と連携して学力向上に取り組んでいます。

 

 そして、学習や生活の基盤となる言語能力や問題解決能力、情報活用能力等を育成する為に、就学前から小学校・中学校の期間において一貫性・連続性のある指導の充実を図っています。

 

 また、子どもが主体的に学習に取り組むことが出来るよう、家庭への啓発を図り、家庭学習と授業との連携を行っています。

 

 今後も、『教育するらな四日市』を掲げ、四日市市の子ども達の学力向上、充実した学習環境の整備に向けて、教育委員会と各学校が力を合わせて取り組んでいきます。