四日市市の人口動態で、明るい傾向が見えています。

 

 令和4年10月末時点で、四日市市の人口は310,188人。

 

 日本全体の少子化、人口減少の流れを受けて、四日市市でも自然減(出生数-死亡数)の影響を大きく受ける様になり、社会増(流入者数-流出者数)の傾向はあるものの全体の人口は毎年僅かながら減少となっています。

 

 この自然減の傾向は、国全体の人口構造の問題でもあり、仮に出生率が改善したとしても一定期間はこの流れを変えることは出来ません。

 

 この一方で、人口統計を分析してみると、四日市市で大変嬉しい傾向がみられています。

 

 何と、全国の出生数が6年継続して減少している中、四日市市では昨年の令和3年は、前年比で出生数が増加しました。

 

 四日市市の令和2年の出生数は2,197人でしたが、令和3年は2,244人となり、47人の増でした。

 

 愛知・岐阜・三重の東海3県の30万人以上の都市8つ(名古屋市、豊田市、岐阜市、岡崎市、一宮市、豊橋市、四日市市、春日井市)の中で、令和3年の出生数が前年比で増加したのは、四日市市と岡崎市の2市です。

 

 また、令和4年の上半期も令和3年の上半期を上回る出生数となっています(1030人⇒1062人)。

 

 コロナ禍で産み控えの傾向もある中、四日市市での出生数の増加は注目すべき事項と言えます。

 

 これは、現在、市内の産業が活況で若い世代の流入が多いことと、これまで推し進めてきた子育て施策、教育施策の充実等が起因していると推察されます。

 

 日本全体の出生数が当面減少トレンドにある中、今後も四日市市が単独で出生数の増加を維持することは難しいことではありますが、今後も引き続き、「子育てするなら四日市」「教育するなら四日市」という思いの下、更なる子育て環境や子どもを産みやすい環境の向上・改善に努めていきます。