四日市市は、8月23日の記者会見の場にて『四日市市認知症フレンドリー宣言』を表明しました。

 

 当宣言は、全国的にも珍しく、三重県内では初めてとなります。

 

 『認知症フレンドリー』とは、認知症であっても、日常生活や社会生活が不自由なく送れるような地域や社会のことを意味し、単に認知症に人にやさしくするということではなく、認知症があってもなくても誰もが暮らしやすい社会を創っていくという世界で広がりつつある考え方です。

 

 これまでも、四日市市は認知症に対して様々な施策を積極的に実施してきました。

 

 そして、この度の『四日市市認知症フレンドリー宣言』によって、四日市市が認知症施策に重点的に取り組む姿勢や目指す姿を広く内外に示すことが出来、市民、関係機関および市内に拠点を置く民間事業者(企業)の認知症への関心を一層高め、オール四日市で認知症があってもなくても、誰もが暮らしやすい「認知症フレンドリーなまち」の実現を目指していきます。

 

 今回の宣言を受けて、四日市市では、当内容を「広報よっかいち」9月上旬号への掲載し、諏訪商店街には横断幕の掲示等を行い、広く市民の皆さんへの発信を行っています。

 

 また、9月10日に行われた「認知症市民公開講座」では、認知症フレンズの皆さんと改めて、市としての意思表明を行いました。

 

 更に、四日市市役所職員全管理職の認知症サポーター養成講座受講を推進しますし、今後、世界アルツハイマー月間である9月を強化月間として、毎年、啓発等の取り組みを実施していきます。

 

 そして、現在、市内全24地区にて順次実施している私と地域の方々の意見交換の場である「地域づくり懇談会」でも市からのテーマとして、「認知症の人にやさしいまちづくり」を掲げて、多くの方々との意見交換を実施しています。

 

 この様に、様々な取り組みを重ねていくことにより、市民の皆さんの認知症への理解をより一層深め、認知症の人が地域の一員としていきいきと暮らしていけるよう、認知症の人の視点に立った仕組みやデザイン、サービスがあるまち『認知症フレンドリーなまち』を目指していきます。

 

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【四日市市認知症フレンドリー宣言】

 

 認知症は誰もがなりうるものであり、家族や身近な人が認知症になることなどを含め、多くの人にとって身近なものとなっています。

 

 認知症の人や家族が、住み慣れた地域で、いきいきと安心して暮らし続けるためには、みんなが認知症への理解を深めるとともに、認知症の人や家族の視点に立って社会のしくみや環境を整えることが重要です。

 

 こうしたことから、認知症があっても、なくても、誰もが暮らしやすい「認知症フレンドリーなまち」の実現に向けて、オールよっかいちで取り組むことを宣言します。

 

  1. 認知症に関する正しい知識や理解を深め、認知症の人や家族の想いに寄り添った行動ができる応援者を増やします。
  2. 認知症の人が住み慣れた地域で安心して暮らせるよう、地域の団体や企業などと連携し、みんなで見守り支え合える地域社会を目指します。
  3. 認知症になっても、これまで積み重ねてきた経験などを活かしながら、役割と生きがいを持って、自分らしく暮らせるまちづくりを進めます。

 

  令和4年8月23日  

               四日市市長 森 智広

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