四日市市保健所では、昨今の第7波による新型コロナウイルス陽性者の急増や重症化リスクの実情を踏まえ、8月4日から業務の重点化を実施しています。

 

 7月28日には、四日市市内の陽性者が過去最多を更新し、それ以降も陽性者は高い水準で推移しており、今後も一定期間は高水準で推移することが想定されます。

 

 こういった中、保健所の現場では業務の逼迫に直面しており、極めて厳しい状況にあります。

 

 一方で、重症化についても陽性者それぞれの年齢や健康状態で差があることも明らかになっています。

 

 こういった状況を踏まえて、業務の継続を維持していく観点から、積極的な疫学調査、つまり、聞き取り調査については下記に該当する重症化リスクの高い陽性者に限ることとしました。

 

【重症化リスクの高い陽性者】

・65歳以上の方

・40歳以上65歳未満のうち、重症化リスク因子となる疾病等を複数持つ方

・妊娠している方

 

 重症化リスクについては、医療機関からの発生届で識別し保健所で判断していきます。

 

 そして、重症化リスクの低い陽性者については、保健所からの電話聞き取りに代えて、医療機関から届け出のあった携帯番号に対してSMSを送信し、療養上の注意事項等の周知を行っています。

 

 このSMSにて、以下の内容を周知しています。

 

①療養機関や療養上の注意点、緊急時連絡先の案内

②重症化リスクの高い陽性者に該当する場合には、保健所まで連絡していただく案内

③食料、飲料水等の希望者は、専用受付フォームにより申請していただく案内

④隔離目的で宿泊療養施設への入所を希望される方へは、患者本人から保健所へ連絡していただく案内

⑤同居家族に妊娠している方がいる場合には、保健所に連絡していただく案内

 

 この様な保健所における業務の重点化は、既に他の都道府県でも採用しており、三重県内の全ての保健所でも準備が整い次第、当方式を採用することになっています。

 

 ただし、集団感染が発生した場合の対応については、感染状況、当該集団における重症化リスクの程度を考慮し、積極的疫学調査を実施する対象を決定していきます。

 

 当面の間は、保健所機能を維持と、重症化リスクの高い陽性者を確実に対応していく為に、この様な方針を採っていきますのでご理解宜しくお願い致します。