現在、全国的に新型コロナウイルスの検査に用いる「検査キット」「PCR用の試薬」等の不足が大きな問題となっています。

 

 この問題が、四日市市においても大きな影響をもたらしています。

 

 オミクロン株による急激な感染拡大により、全国的に「検査キット」「PCR用の試薬」等の需要が高まり、四日市市保健所においても「PCR用の試薬」等の入荷が困難な状況に直面しています。

 

 既に、全国の多くの保健所が、三重県においても四日市市保健所以外の県の保健所では1月21日から、無症状の濃厚接触者への検査を対象者を限定して実施しています。

 

 四日市市保健所では、感染拡大のリスクを低く抑える為に、出来る限り従来通りの濃厚接触者全員への検査を実施する方針を取り、1月25日まで濃厚接触者への全員検査を続けてきました。

 

 しかし、上記の通り、「PCR用の試薬」等の入手が困難な状況が深刻化し、このまま無症状の濃厚接触者全員に検査を進めると、「PCR用の試薬」等が不足し、重症化リスクの高い方等へのPCR検査に影響が出る懸念が出てきたことから、本日、1月26日から無症状の濃厚接触者への検査を対象者を限定して実施することとしました。

 

 濃厚接触者の特定は継続して実施していきます。

 

 三重県の他の保健所では、保健所職員のマンパワー不足という理由から検査対象を縮小していますが、四日市市では第5波の教訓を活かし、市役所が一体となり保健所への応援体制を構築しており、第6波に突入しても人手不足という点では問題無く業務を遂行出来ていました。

 

 ただ、人員は確保出来ているものの「PCR用の試薬」等の不足という新たな問題が顕在化し、検査業務の重点化という判断をせざるを得ない状況となりました。

 

 四日市市の新規陽性者は第5波のピークを越えていませんが、全国的には新規陽性者が連日過去最多を更新しており、「PCR用の試薬」等の調達が極めて難しくなっています。

 

 感染拡大防止の観点からすると、出来る限り全ての濃厚接触者への検査を継続したいのですが、苦しい決断となりました。

 

 高齢者や妊婦、重症化リスクの高い方を優先的に対応しなければ命の危険に直面することから、何卒ご理解下さい。

 

 1月26日から、四日市市保健所における濃厚接触者に対する検査の方針は以下の通りとなります。

 

①有症状者は、医療機関へ電話等で相談し、検査を受けて下さい(従来通り)。

 

②無症状者で、下記の方については検査対象とし検査を実施します。該当しない方には検査を実施しません。

 

 1.高齢者

 2.妊婦、重症化リスク因子(糖尿病、肥満等)のある人

 3.1~2の家族のうち、濃厚接触者に該当する人は状況に応じて実施

 ※陽性者が医療従事者、福祉関係者(利用者、入所者を含む)、学校関係者(生徒、教職員等)、保育園・幼稚園関係者(園児、職員等)の場合は、施設等での接触状況を確認し、対象者については検査を実施します。

 

③無症状者は、原則、10日間の自宅待機となります

 

 なお、四日市市保健所においては、PCR検査試薬等の十分な確保の目途が立ち次第、濃厚接触者全員に対する検査を再開します。

 

 現在、様々なルートを使い「PCR用の試薬」等の確保にあたっています。

 

 これは国全体で取り組まなければならない問題です。

 

 国の方でも国内の製造会社に、「検査キット」「PCR用の試薬」等の増産を要請していますが、より速やかな対応を求めます。

 

 四日市市では、市役所が一丸となり保健所業務を支え、市民の皆様の安全・安心に努めていきます。