四日市市では、先月、8月1日から新教育長として広瀬氏が就任しています。

 

 これに伴い、2期6年間、教育長を務められた葛西氏が7月末をもって退任されました。

 

 私が、市長に就任した際の教育長は葛西氏で、これまでの4年半余り、本市の教育について共に力を合わせて取り組んできました。

 

 私は、市長就任時から『子育てするなら四日市、教育するなら四日市』のスローガンを掲げ、子育て、教育を重点施策として推し進めて来ましたが、その中心でご尽力頂いたのが葛西前教育長でした。

 

 葛西氏には、いかなる時も私の意見に真摯に向き合って頂き、大きな力を貸して頂きました。

 

 具体的にはこの4年半の間に、「四日市市独自の新教育プログラム」や「新教育大綱」の策定を行い、地域の特色を活かした四日市市独自の教育体系を構築することが出来ました。

 

 また、「全国学力・学習調査」や「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」においても、以前は全国や三重県を下回ることもあった結果が、近年は共に全国、三重県を上回る水準まで伸びてきています。

 

 更に、令和元年度には、不登校児童生徒の発生率が小学校では8年振りに、中学校では統計を取り始めて以来初めて全国平均を下回るという、力を入れてきた不登校対策についても確実な成果が現れています。

 

 これは、教育員会が中心になり、学校現場と強い連携を図ってきた賜物です。

 

 また、この期間に小中学校の全ての普通教室にエアコンを設置出来ましたし、食缶方式による中学校の完全給食実施に向けた取り組みも、令和5年度開始を目標に着実に準備を進めています。

 

 加えて、コロナ禍における子ども達への学びの多様化、保障の観点から、一人1台タブレット端末を積極活用した学習、ICT教育への先進的な取り組みについても力を入れて頂きました。

 

 この任期中に、他にも様々な部分で四日市市の子ども達の為に大きな力を注いで頂いたことに深く感謝しています。

 

 葛西さん、本当にありがとうございました。

 

 そして、新教育長の広瀬氏ですが、平成30年度、令和元年度と四日市市教育委員会の教育監を務めており、本市のこれまでの取り組みの礎を現場で築いて頂いた方です。

 

 本市の教育の現状、そして課題をしっかり把握されている広瀬新教育長と共に、子ども達の教育環境の充実、『教育するなら四日市』を更に充実させていきます。

 

 宜しくお願い致します。