本市の公共交通網は、35駅を有する鉄道網を軸として近鉄四日市駅を起点にバス網が広がっており、市街地を広くカバーするネットワークを形成しています。
これにより、人口の約9割の方が公共交通が利用出来る環境にあります。
一方、郊外部などの一部には公共交通不便地域が存在しており、本市ではその対策として、タクシーを活用し予約に応じて運行するデマンド交通の社会実験を平成29年度から令和元年度までに3回実施し、実現の可能性を探ってきました。
実証実験により様々なデータを蓄積し、そこで浮き彫りになった課題をクリアし、この度、タクシー事業者の協力を得て、『四日市市デマンドタクシー』を運行開始することとなりました。
運行開始は、令和3年10月1日(金)からで、ご利用には事前登録が必要になります。
利用対象者は、市内の市街化調整区域内の公共交通不便地域に住む満70歳以上の方になります。
公共交通不便地域とは、鉄道駅から直線距離で800m、バス停留所(高速バス路線を除く)から直線距離で300mの範囲を除く地域としています。
『四日市市デマンドタクシー』の仕組みは、事前登録して頂いた方に、「利用登録証」と「利用券」をお送りします。
そして、利用者にはタクシーに乗車する際に「利用券」をご利用頂けます。
「利用券」は1枚500円でタクシー運賃からの割引となります。
1人1乗車につき最大2枚(1,000円)まで利用でき、1ヵ月で8枚が利用限度となります。
乗り合わせで乗車頂く際には、利用者それぞれ2枚まで使えます。
利用する際には、降車時に「利用登録証」を運転手に呈示し、「利用券」を渡して頂くことになります。
利用出来るタクシー会社は、以下の6社となります。
・名鉄四日市タクシー株式会社
・株式会社三交タクシー
・三重近鉄タクシー株式会社
・四日市つばめ交通株式会社
・勢の國交通株式会社
・有限会社尾高
利用は毎日出来、利用時間は午前6時~午後11時(有限会社尾高については午前7時~午前0時)となり、乗車地又は降車地が四日市市内の場合に限ります。
この利用登録が、9月10日から始まっています。
利用登録希望者は、「利用登録申請書」を四日市市役所都市整備部都市計画課交通推進室に提出(郵送、持参)又は各地区市民センターへの持参して下さい。
「利用登録申請書」は、市ホームページからダウンロード出来ますし、都市計画課公共交通推進室、各地区市民センターでも入手できます。
https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1547104501247/index.html
オンラインでの申請も可能です(https://logoform.jp/f/Geqid)。
利用対象者は限定的になりますが、これまで十分に公共交通を利用出来なかった公共交通不便地域の方々の移動の助けになることを期待しています。