四日市市は、国の通知に基づき4月6日(月)から公立小中学校を予定通り再開します。
学校再開に当たり、不安を抱かれている方も多くいらっしゃると思いますので、現時点での学校再開についての考え方をお伝えしたいと思います。
4月1日、国の新型コロナウイルス感染症対策専門家会議(以下、「専門家会議」)は、感染状況に応じ「感染拡大警戒地域」「感染確認地域」「感染未確認地域」の三つの区分を示し、「感染拡大警戒地域」の自治体は学校の一斉臨時休校も選択肢として検討すべきと提言しています。
つまり、国の専門家会議の提言では、「感染確認地域」「感染未確認地域」においては臨時休校の選択肢は記載されていません。
そして、今回の提言では、それぞれの三つの区分の具体的な定義や対応についても、以下の通り示されました。
■「感染拡大警戒地域」：1週間の新規感染者や経路不明な感染者が、その1週間前と比べ大幅に増加
■「感染確認地域」：１週間の新規感染者や経路不明な感染者が、一定程度の増加幅に収まっている
■「感染未確認地域」：1週間、感染者の確認なし
この定義に基づいて判断すると四日市市はこれまで、感染者を1人確認していますが、その確認は3月18日であります。
従って、ここ1週間では市内で感染者が確認されていませんので、国の専門家会議の定義に基づくと「感染未確認地域」となります。
従って、「感染未確認地域」の四日市市においては現段階で臨時休校の必要性は無いといえます。
国の専門家会議が想定する「感染拡大警戒地域」とは、東京や大阪等の大都市を指しており、大都市と地方では取るべき対応がそれぞれの状況において異なることになります。
また、3月18日に市内で感染が確認された方においても、PCR検査において2回の陰性が確認されていることから4月1日に医療機関を退院されており、現在、市内での新型コロナウイルスの患者は存在しません。
加えて、上記の感染者との濃厚接触者となっていた7名の方においてもPCR検査は全て陰性でしたし、2週間の健康観察を終了した後も患者は発生していません。
更に、鈴鹿市内で発生した陸上競技の練習会の事案ですが、現在、市内の参加者全員にPCR検査、健康観察を実施しており、感染者を確認していません。
そして今後、対象者については4月11日まで自宅待機としています。
本日、三重県が鈴鹿市を含む近隣市町(四日市市、津市、亀山市、川越町、菰野町)の県立高校の再開を13日まで延期することを発表していますが、これは鈴鹿市の高校生の通学により、鈴鹿市のリスクを近隣地域に分散させないことや他市から鈴鹿市に通う生徒のリスクを抑える為に実施しており、近隣市町のリスクが高まったからでは無いと県は見解を示しています。
これらのことをまとめると、四日市市の現在の状況は、文部科学省が示している臨時休校が選択肢となる「児童生徒等及び教職員の感染が判明した場合」や「感染拡大地域」には該当しないことになります。
こういった整理から、四日市市では、国の方針に基づき、4月6日から、各公立小中学校において新型コロナウイルス感染拡大防止対策に万全を期した上で、学校を再開することとします。
ただし、学校再開にあたり、登校に不安を抱える児童生徒については、登校を控えて頂くことも出来ます。
この場合は、欠席とせず、学校が個別で対応させて頂きます。
なお、この方針については、4月3日時点の方針ですので、刻々と変化する状況に応じて今後変更の可能性もあることをご理解頂ければと思います。
4月2日に各保護者にはメール等で、学校再開の方針に合わせて、自宅での風邪症状の有無の確認や健康観察表の担任への提出、発熱の際の自宅休養、基礎疾患を有するお子様の登校にあたっては主治医の指示の必要性、マスクへの対応等の「登校にあたっての留意点」や基本的な感染症対策の習慣づけや日々の生活の中で注意するべきこと等の「日常生活での留意点」をお伝えしています。
今回、学校を再開するにあたり、様々なご意見等を頂いておりますので、学校再開に至る判断の流れを整理して説明させて頂きました。
不安等をお抱えのご家庭においては、各学校に御相談頂ければ、丁寧に対応させて頂きます。
«四日市市：教育活動の再開における学校の対応等について(4月2日)»
https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1585735263045/index.html
≪四日市市：本市における新型コロナウイルス感染症対策に係る状況と学校再開について(4月3日)≫
https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1585896691774/index.html
