四日市市は、昨年11月にグランドオープンした「イオンタウン四日市泊」の敷地内に『バス乗り継ぎ拠点』を整備し、2月1日から四日市平田線、長沢線、磯津高花平線の3路線の乗り入れが行われています。

 

 現在、四日市市では、持続可能なバスネットワークの構築に向けて、市の郊外部に基幹路線バスの乗り継ぎ拠点を整備していく方針を掲げており、今回の整備はその第一弾となります。

 

 今回、これまで商業施設の敷地外にあったバス停を「イオンタウン四日市泊」のグランドオープンに合わせて、イオンタウン株式会社から商業施設内にバス待合所のスペースの提供を受け、三重交通株式会社に路線変更の協力の下、市が冷暖房を備えたバス待合所を設置しました。

 

 これに合わせ、磯津高花平線の路線変更を行ったことにより、3路線での乗り入れが実現しました。

 

 バス利用者の利便性を高め、多くの方にバスの利用を促す事を目的として当該『バス乗り継ぎ拠点』の整備を行いましたが、その効果が早くも出てきています。

 

  「イオンタウン四日市泊」リニューアル前の平成29年と比べると、新型コロナウイルスの影響があるにも関わらず乗降者数は約3倍と大幅に増加しています。

 

 なお、長沢線については三重交通から申し入れがあり、今年9月末での廃線が決まっていますが、現在、市と三重交通が共同で「イオンタウン四日市泊」を起点とした支線化の社会実験に向けて検討を進めています。

 

 現在の四日市市全体の路線バスは、近鉄四日市駅、JR四日市駅を中心に放射状に広がっている傾向にありますが、今後は市の郊外部にこの様な『バス乗り継ぎ拠点』を設け、効率的できめ細やかなバスネットワークを構築していきたいと考えています。

 

 公共交通網が一定程度整っている四日市市ではありますが、昨今は公共交通の利用者が減少傾向にあり、バス路線の維持も大きな課題となっています。

 

 より多くの方が公共交通機関を利用して頂ける様な仕組み作りに今後も力を入れて取り組んでいきます。