四日市市では、「食缶方式」による中学校給食の実施に向けて取り組みを進めています。

 

 「食缶方式」とは、食事を保温性の高い食缶に入れて提供する方式です(現在、四日市市の小学校で実施している給食は食缶方式です)。

 

 現在、四日市市は中学校給食をデリバリー方式を採用し実施していますが、親御さんや子ども達からも、「食缶方式」による中学校給食の実施を求める声は非常に大きいです。

 

 市長就任以降、早期実施に向けて教育委員会を中心に重点課題として進めてきました。

 

 そして、昨年の12月に1年半を掛けて策定を進めてきた「四日市市中学校給食基本構想・基本計画」を取りまとめました。

 

 この「中学校給食基本構想・基本計画」において、「食缶方式」による中学校給食の実施方式として「センター方式」を採用し、その給食センターを県地区にある「農業センター」の敷地内に整備する方針を定めました。

 

 「センター方式」とは、給食調理を行う給食センターを設置し、そこから市内中学校に配送する仕組みです。

 

 実施方式については、「自校調理方式+センター方式」、「親子調理方式+センター方式」、「センター方式」という3案にて比較検討を行い、衛生管理、早期実施可能、経済性・合理性、将来の生徒数増減への対応等の点から、「センター方式」を採用しました。

 

 また、「給食センター」を市内にいくつ設置するかの検討を行い、安全・安心を最優先に考え、集中的な衛生管理が可能、経済的・合理性に配慮し、持続可能な学校給食の提供が可能という点から、「給食センター」は1ヵ所が望ましいとしました。

 

 そして、「食缶方式」による中学校給食の早期実施の観点から9,830㎡以上の市所有地で大規模造成工事が必要でない土地ということ、更に、文部科学省が示している基準をみたす市内全中学校が調理後2時間以内の給食が可能な立地であること、加えて、災害危険性が低い土地であること等の理由により、県地区にある「農業センター」の敷地内を立地場所として選定しました。

 

 現在、「農業センター」に新たな機能を加えた形の新農業センター構想も進めており、今後、「給食センター」と「農業センター」を一体的に整備していくことになります。

 

 この度、取り纏めた「四日市市中学校給食基本構想・基本計画」は市のHPでも公開しています。

https://www.city.yokkaichi.lg.jp/www/contents/1548738284354/index.html

 

 四日市市は、「四日市市中学校給食基本構想・基本計画」において、今後実施していく中学校給食の基本理念を『未来のよっかいちを担う中学生の健やかな心と体をはぐくむ、安全・安心で魅力的な学校給食』としています。

 

 市民の皆さんのご期待に応えられる様にしっかりと取り組んでいきます。

 

 次回のブログでは、今後の「食缶方式」による中学校給食の実施に向けたスケジュールについて取り上げます。