前回のブログでも書いた様に、発達障害者支援法では、「都道府県は、専門的に発達障害の診断及び発達支援を行うことができると認める病院又は診療所を確保しなければならない。」としており、その医師の確保は県の責務となっています。

 

 四日市市では、発達に課題のある子ども達が身近な地域で、必要な時に安心して医療を受けられる体制の確立が喫緊の課題になっています。

 

《参考ブログ》

・【四日市市/不足する児童精神科医、児童整形外科医】発達に課題のある子ども達の医療療育体制の充実を

https://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-12402804030.html

 

 また、平成30年3月末時点で、発達に支援が必要な子どもに交付されている受給者証の数は三重県全体で4,371人。

 

 その内、四日市市は761人で全体の17.4%、北勢地域では1,917人で全体の43.9%となり、県の半数近くが北勢地域に集中しています。

 

 しかし、発達に課題のある子ども達が必要とする専門医療機関の多くは津市に所在し、専門医療機関が偏在しています。

 

 一方で、南勢地域には尾鷲総合病院は「三重県立子ども心身発達医療センター」のサテライト機能を有しています。

 

 「知事との1対1対談」の場で知事に対して、対象人数が多く、小児医療を必要としている北勢地域においても、「三重県立子ども心身発達医療センター」のサテライト機能を整備し、児童精神科及び小児整形外科医師を派遣する体制の確立を訴えました。

 

 更に、四日市市では平成31年4月から、県地区にて「児童発達支援センターあけぼの学園」が移転開園します。

 

 三重県は、「あけぼの学園」に対して昨年度まで「三重県立子ども心身発達医療センター」の地域療育相談事業として小児整形外科医師の派遣をして頂いていましたが、派遣の回数が年々減少し、平成30年度には医師の派遣がなくなりました。

 

 医師の派遣は、保護者にとって専門的なアドバイスを受けられる貴重な機会です。

 

 知事には、「あけぼの学園」への小児整形外科医師の派遣の再開を重ねて要望を行いました。

 

 

 発達に課題のある子ども達が身近な地域で、必要な時に安心して医療を受けられる体制の確立を急がねばなりません。