平成28年4月1日時点の四日市市の「待機児童」は64人。


また、特定の保育所を指定して保育所入所を待っている方も含めた「保育所空き待ち人数」は197人に上ります。


 では、待機児童を解消していく為に何が必要になるかと言うと、国の基準からも保育所定員数を増やそうと考えた場合「面積基準」「保育士設置基準」をクリアしていかなければいけません。


 今、市が行っている主な施策は、面積の増加です。


 市としては、私立保育所の新設や既設保育所の増設、地域型保育事業所の認定等によって、スペースを拡張し、保育所定員数の増加を図っていく方向性です。


 ただ、スペースが増加すればそれに応じて「保育士の確保」も必要になってきます。


市は、平成28年度当初予算にて「潜在保育士の現場復帰を促す予算」がつけていますが、全国的に不足している保育士をどう確保していくかという問題は大きな課題であります。


 先日の一般質問において私は、待機児童解消に向けて臨時保育士の待遇改善を訴えました。


 前回のブログにて、四日市市の公立保育所の保育士は時間勤務ベースで、半数以上が臨時職員という職員構成になっているという点を指摘しました。


 正規職員割合の増加は必要ですが、半数以上が臨時職員という現状を踏まえると臨時職員の待遇の改善も必要になってきます。


 では、保育士臨時職員の賃金単価は近隣自治体と比べてどの水準にあるのでしょうか。


 一般質問にあたって、近隣自治体(鈴鹿市、桑名市、いなべ市、津市、菰野町、川越町、朝日町)の4市3町と四日市市との比較調査の結果、以下の結果になりました。


■保育士臨時職員の賃金単価 (上位から)

・津市    1,151円

・いなべ市 1,140円

・桑名市   1,130円

・四日市市 1,080円

・川越町  1,000円

・鈴鹿市  990円

・菰野町  993円

・朝日町  962円


 正規職員の給与では、四日市市は三重県トップクラスですが臨時職員の賃金単価はトップの津市から賃金単価として71円低い状況にあります。


 一方で、四日市市はラスパイレス指数でも三重県トップレベル、時間外勤務手当が同格市と比べて、全国トップクラスに高い水準にあるのです。


人件費の中でも、様々な格差がある状況を是正していかなければならないと思います。


 待遇改善も含め、保育士の確保施策については積極的に取り組んでいかねばなりません。


≪関連ブログ≫

・【四日市市/まだ増える待機児童】平成28年度過去最多の待機児童64人、空き待ち人数197人を記録

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-12169855517.html


・【まだ増える待機児童!②】四日市市における保育士の現状は?半数以上が非正規職員!

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-12170965536.html