前回のブログにて、四日市市において新図書館建設の話が進められているという記事を書きました。


 議会の説明では「中心市街地活性化拠点施設」の整備となっていますが、中心市街地活性化拠点施設の大半を新図書館が占めると予想される事から、「中心市街地活性化拠点施設」≒「図書館」と考えるのが妥当です。


《前回ブログ》

・【どうなる四日市市新図書館】場所は市役所東側に決まるのか。6月定例月議会に関係議案上程!

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-12168589259.html


 なぜ、私が今回の件をブログで取り上げているのかというと、今回の「中心市街地活性化拠点施設」の進め方に問題があると判断するからです。


 行政は、「四日市市中心市街地活性化推進方策検討会議」が取り纏めた報告書を受け、5月26日に『議員説明会』を開催し「中心市街地活性化推進方策の今後の方針について」の説明を行いました。


 通常行政は、大きなプロジェクトを遂行する際に「議員説明会」という全議員に内容を説明する場を設け、議員の意見を聴取しそれを踏まえて再度検討を重ね案を固めていきます。


 そして、固めた結果を再度「議員説明会」等にて報告し、一定の合意を取り付け議案の上程を行います。


つまり、行政は大きなプロジェクトについては、議会との協議を慎重に重ねながら進めていくのです。


 しかし、今回の「中心市街地拠点施設整備事業」に関しては、5月26日の「議員説明会」しか開催されず、その際に場所を含めた事項を決定事項として報告されたのです。


 そして、その後議会にて当事案について議論する機会は無く、2週間後の6月定例月議会にて『庁舎東側芝生広場(市役所東側)』を前提とした「中心市街地拠点施設整備事業」の基本計画策定予算400万円が上程されました。


 『中心市街地拠点施設(新図書館)』の場所という非常に重要な事項について、議会の意見を全く聞こうとせずに決定事項と言う形で6月定例月議会に予算を上程したというプロセスに大きな疑問を感じます。


 今回の進め方は拙速と言わざるを得ず、中心市街地に非常に大きなインパクトを与える施設が出来るにも関わらず市民の議論を喚起する姿勢も無く、当案件が粛々と業務的に進められていくことに不安を感じます。


 中心市街地の活性化の施設なのですから、もっともっと議論を盛り上げて市民を巻き込んだ施設にしていくべきですし、その場所選定にしてももっと市民の関心を引き付けなければいけないと考えます。


 結果として、『庁舎東側芝生広場(市役所東側)』に決まるにしても、現在の行政の進め方は非常に問題があると思います。


 施設を作れば良いという問題では無く、如何に市民を巻き込んで施設を作っていくかという視点が重要になります。


 今回の進め方には、この視点が全く欠けています。


 なぜ、そんなに急ぐのか。


 6月22日から始まる総務常任委員会にて、「中心市街地拠点施設整備計画 基本計画策定経費」予算400万円について審議が行われます。


 当年度私は、総務常任委員会に所属していますので、担当委員として当問題を厳しく追及していきたいと思います。


《関連ブログ》
・【建設から43年、どうなる四日市市新図書館構想!】~先駆的な図書館が全国に続々と開館~

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-12128280869.html


・【どうなる四日市市新図書館】場所は市役所東側に決まるのか。6月定例月議会に関係議案上程!

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-12168589259.html