2月12日から四日市市議会 2月定例月議会が開会し、2月19日から代表質問が始まり、2月22日から一般質問がスタートします。


 今回も私は一般質問の機会を頂き、以下の質問通告を行いました。


【森智広一般質問予定日時:2月24日(水) 14時15分~〔35分〕】

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1.㈱四日市市生活環境公社の財務状況から見えてくるもの

 (1) 最大株主として

 (2) 最大取引先として

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 今回の一般質問は、35分と短い時間で質問は1項目とシンプルな構成になっています。


今回のブログでは、『㈱四日市市生活環境公社の財務状況から見えてくるもの』についてのアウトランを書いていきます。


 私は、3年程前の平成24年11月定例月議会の一般質問において、『㈱四日市市生活環境公社 資産運用損 失われた2億円』を取り上げました。


《参考ブログ》

・【11月定例月議会一般質問アウトライン】㈱四日市市生活環境公社 資産運用損 失われた2億円

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11421452268.html


・【11月定例月議会一般質問アウトライン】なぜ、四日市市生活環境公社で2億円の資産運用損が発生したのか

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11426246542.html


 当時、この問題は新聞紙面でも大きく取り上げられました。


 四日市市が40%出資しをしている㈱四日市市生活環境公社が平成17年に購入した仕組債により、確定、未確定合わせて資産運用損2億円が発生したのです。


 仕組債は、デリバティブが組み込まれた債券であり、ハイリスクハイリターンの商品です。


 今回生活環境公社が購入した仕組債は、日経平均株価に大きく左右されるもので日経平均株価が一定水準以上であると10%を超える利率が設定されるという大きなリターンがある反面、日経平均株価が一定水準以下になると元本を割り込む償還となるハイリスクの性質を持つ商品になります。


 生活環境公社は5,000万円の仕組債を5本(合計2億5,000万円)を平成17年度に購入しましたが、その後リーマンショックによる株価暴落を受けて、購入した仕組債は元本を大きく毀損し損失を出すことになりました。


 当時、既に1本の仕組債が償還期日を迎えており、償還金額が0円と5,000万円元本全額が損失となり、更に残り4本の仕組債も大幅に元本を割り込み2億円の元本に対して評価額が数千万円という状況で、確定・未確定を合計すると2億円を超える損失が発生していたのです。

 仕組債の1本は償還期日を迎えているので確定損失となりますが、残り4本は平成26年中の償還期日でありましたのでその後の日経平均株価に左右される状況でした。


 その後、平成24年12月に政権交代が行われ、第2次安倍内閣が発足しました。


 安倍政権による経済政策である「アベノミクス」によって日経平均株価は上昇し、一時日経平均株価が9,000円台で2億円弱まで膨らんでいた仕組債の未確定損失が、平成26年には15,000円前後まで回復し最終的には2,000万円の損失に落ち着くことになりました。


 ㈱四日市市生活環境公社は、アベノミクスによる株高によって1億4千万円程の含み損の圧縮が出来、救われた形となりました。


 しかし、これでめでたしめでたしとならないのが、現実です。


 仕組債の償還により、1億8千万円の現金が㈱四日市市生活環境公社に戻ってきた訳ですが、多額の資金が戻った財務諸表を分析してみると新たな課題が見えてきました。


 この課題については、次回のブログで触れていきます。