11月10日、産業生活常任委員会にて所管する『四日市競輪』の視察を行いました。




 四日市市の競輪事業については過去に何度かブログでも取り上げてきましたが、現在四日市競輪は本市の財政に大きく貢献しており、四日市市の運営にとって切っても切れない存在となっています。


 競輪事業を所管する産業生活常任委員会の委員長の立場として、市民の皆様に本市の競輪事業の現状を理解して頂きたく、今回ブログのテーマに取り上げました。


 四日市競輪の車券売上のピークは平成3年の233億円でした。


その後、全国的な流れでもありますが車券売上は下がり続け、平成17年度にはピーク時の56.5%の132億円まで落ち込みました。


 この頃、競輪事業の単年度収支がマイナスに転落するのです。


平成17年度は、事業収支で1億円のマイナスとなりました。


 四日市競輪は経営悪化を受け、平成19年に経営の抜本的見直しを実施し『ナイター競輪』を開始します。


 この『ナイター競輪』が功を奏し、経営改善へとつながっていくのです。


 平成19年度から、単年度収支もプラスに戻り、平成21年度から競輪事業特別会計から、一般会計への繰り入れが出来るようになりました。


 簡単に説明すると、市の本会計と競輪事業特別会計は別の会計(財布)でありますが、競輪事業特別会計が儲かっているのでその余りを市の本会計に移すということです。


 直近4年(平成23~26年度)では、毎年1億円の繰り入れでしたが、平成27年度は予算ベースで1億5000万円の繰り入れを予定しています。


 こういった点からも、四日市競輪は本市の財政に大きく貢献している大切な事業なのです。


 一時、四日市競輪は存続の危機に直面したことから、平成19年設置された「四日市競輪検証委員会」は今もなお存在し、毎年競輪事業の存続廃止の検討を行っています。


 全国で43ある競輪場と共存しながらも、勝ち抜いていかねばならないシビアな運営が行われいるのです。


【過去の関連ブログ】

・四日市競輪の現状 ~競輪事業特別会計~

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11317297923.html


・一宮競輪廃止へ~苦しい地方競輪事業~ 一方、四日市競輪は…

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11543629031.html