平成26年3月22日、「四日市市産業活性化戦略会議」は『四日市市産業活性化戦略に関する提言書』を提出しました。


 「四日市市産業活性化戦略会議」は企業関係者、学識者、金融関係者等で構成され、以下の目的を掲げ設置されました。


 四日市市における既存の商工業の再生、高度化、革新及び次世代産業の誘発等を通じ、地域経済の活性化と雇用の安定を図ることを目的として、四日市市産業活性化戦略会議を設置する。


 つまり、「四日市市産業活性化戦略会議」は今後の四日市市の産業戦略を取りまとめる為に設置されたと言えます。


 私は、常日頃、四日市市が持続可能な地方中核都市として存在感を示し続けるには、産業の基盤を整え経済活動が盛んな産業都市として、攻めの施策展開を行っていかねばならないと訴えています。


 そういった意味では、この『四日市市産業活性化戦略に関する提言書』には大きな期待をしています。


 基本的に経済は民間の力で動かされていくものですが、行政はルールの策定や変更、税制、補助金等の観点からその経済活動をより活発なものにする事が出来ます。


 つまり、行政は直接な経済活動のプレーヤーではありませんが、間接的に制度を使って後方支援という大きな役割を担っているのです。


 今回提出された提言書の冒頭には、四日市市が目指す産業都市としての発展イメージとして、『日本の産業界をリードする「アジア随一のクオリティ産業都市」』とうたっています。



そして、「アジア随一のクオリティ産業都市」の姿として、『環境共生型先端工業都市』『国際産業振興都市』『起業家育成都市』を掲げています。


 これらの産業都市を目指す為に、産業活性化戦略として以下の3つの戦略を掲げています。


1.臨海部工業地帯等の再生高度化戦略


2.中小企業・ベンチャー企業・新産業の競争力強化戦略


3.多様な人材を惹きつける魅力ある都市基盤・居住環境整備戦略


 そして、提言書の後半にこの3つの戦略毎に様々な取り組みが書かれています。


ここまでの内容を見ると、想定した範囲の内容でありますが、それなりの事は書かれています。


 目指すべき産業都市のイメージやその戦略の方向性に異論はありません。


しかし、提言書の後半を読み進めるにつれて、私は一抹の不安を覚えるのであります。


私は、産業戦略が四日市市の未来にとって非常に重要と捉えているだけに、余計に私の不安は大きくなっていくのです。


 戦略に必要なのはそれを実行に移していける行動力なのです。


次回のブログでは、『四日市市産業活性化戦略に関する提言書』の具体的な取り組みについて掘り下げていきます。