小学校6年生、中学校3年生を対象として実施されている『全国学力・学習状況調査』。


2014年度、今年もまた三重県は全国平均点を下回る下位に低迷しました。


 47都道府県中、小学校6年生の国語Aでは全国46位、国語Bでも全国46位、算数Aでは44位、算数Bでは41位という結果で、全教科の平均正答率は47位と全国最下位。


 中学校3年生では少し成績は改善しますが、それでも国語Aが41位、国語Bが40位、数学Aが25位、数学Bが33位という結果で、全教科の平均正答率は全国37位。


 科目のA,Bは、Aは基礎知識、Bは応用力を問う問題です。

 三重県教育委員会は、昨年度学力向上を目指したアクションプランを策定していますが、その効果が未だ現れてこない状況です。




 では、四日市市はどうだったのか。


 教育委員会が10月7日に公表した全国学力・学習状況調査の結果によると、2014年度は小学校の全科目で三重県平均を上回るものの、全国平均を下回る結果となりました。


 全国平均を100として、国語A 95.6 〔95.5〕、国語B 96.6 〔94.6〕、算数A 98.2 〔97.6〕、算数B 97.4 〔96.2〕という結果です。


 2014年度の中学生は全科目で、全国平均、三重県平均を上回りました。


 全国平均を100として、国語A 100.6 〔98.2〕、国語B 100.6 〔96.1〕、数学A 103.7 〔99.6〕、数学B 101.2 〔97.5〕という結果です。


 これを見ると、「三重県全体」と「四日市市」の実情は少し異なることになります。


 三重県全体では小中学校共に学力テストの成績が低く、四日市市においては小学校の学力テストの成績は低い一方で、中学校の学力テストの成績は比較的高い結果になっているのです。


 この結果を受けて、田中市長は記者会見で学力を全国トップレベルにする為に、市独自にアクションプランの策定に取り掛かる事を述べました。


 果たして、市は効果的なアクションプランの策定が出来るのか。


 県教育委員会が求めている学校別の学力テスト結果公表に後ろ向きな四日市市教育委員会がどこまで効果的なアクションプランの策定が出来るのか、今後の動向を注視する必要があります。


 次回のブログでは、学校別の学力テスト結果の公表について考察していきたいと思います。