今年の4月に四日市市議会において、議員有志で構成される『公会計に関する勉強会』が立ち上がりました。


 中川議員を中心とし、豊田議員、私の3名で事務局を担当しています。


事務局のメンバーに入れて頂き、中心メンバーとして活動させて頂いております。




 では、勉強会のテーマとなっている『公会計』とは一体なんなのか。


市民の皆さんにはあまり馴染みがありませんよね。


 国や地方自治体という公の組織が採用している会計を公会計と言います。


民間企業が採用している企業会計とは、内容が異なります。


 今でこそ、発生主義に基づいた財務諸表の作成が行われる様になりましたが、現在でも現金主義、単式簿記で作成された予算書、決算書を中心に議論が行われています。


 現金主義は現金の出し入れで会計を把握するので、将来支払わなければならない債務や将来受け取るであろう債権の管理が一体的に出来ません。


 また、減価償却という概念も無い為、全体のコスト計算も精緻に行えません。


 加えて、国の流れから四日市市でも発生主義に基づいた財務諸表は6年程前から作成される様になりましたが、その実体は作成されるに留まり、実際の自治体運営に財務諸表が活かされていないという課題もあります。


 私は公認会計士として民間企業の会計の現場で働いてきた経験がある事から、市議会議員に立候補する前から、企業会計の考え方を取り入れた公会計改革が必要だと感じてきました。


 ちなみに、大学院時代の修士論文のテーマは、『公会計改革を軸とした地方自治体の行財政改革モデルの確立』でありました。


 修士論文にも書きましたが、公会計改革が結果として行財政改革に繋がり、健全な自治体経営に結びつける事が出来ると確信しています。


 ですから、四日市市は全国に先駆けた公会計改革先進都市になる必要があるのです。


 また、国の方でも昨今公会計改革に関する法整備が急速に進められています。


 議員になる前から持っていた問題意識を深く掘り下げる事の出来る勉強会に参画する事が出来、原点に戻れた様でやりがいを感じております。


 公会計改革は壮大なテーマで一朝一夕には結果は見えてきませんが粘り強く、理想とすべき公会計体制を突き詰めていきたいと思います。