8月4日、四日市市議会では「議員説明会」が開催され、消防本部から『新消防分署の整備』についての説明がありました。


 現在、四日市市では『8分消防 5分救急』を目指して取り組みが行われています。


『8分消防 5分救急』とは何か。


 消防車、救急車が現場に到着するまでの目標時間です。


 現在四日市市では大半の地区で『8分消防 5分救急』が実現できていますが、まだ達成出来ていない地区も多く存在します。


 『8分消防 5分救急』を実現する為には日頃の訓練も必要ですが、訓練だけではクリアする事の出来ない物理的な距離の問題が存在します。


 そういった物理的な距離の問題を解消するのは新たな消防分署所の整備になる訳です。


 四日市市には、核となる消防署が3つ(北消防署、中消防署、南消防署)あり、それに付随する分署や出張所が5つ(北西出張所、西分署、中央分署、西南出張所、朝日川越分署)あり、合計8ヶ所の消防署があります。


*ちなみに、四日市市の消防は朝日町、川越町も加えた地区を一体として所管しています。


  四日市市では『8分消防 5分救急』を実現する為に、これまで分署や出張所を増やしてきました。


 そして、この度、8つの消防署所に加えて新たに2つの新消防分署の整備の方針を示しました。


その新消防分署の候補地は、「《北部分署》八郷地区 中村町地内」「《南部分署》四郷地区 笹川八丁目地内」であります。


 これら2つの新消防分署が出来た際の効果は以下の写真の通りになります。
写真の青色の部分が5分以内到着のエリアです。



 上の地図が現状、下の地図が新消防分署設置後の想定です。


 


 明らかに青のエリアが増えている事が分かります。


 現在、管内で消防車や救急車が現場に到着するまでの平均走行時間は5分12秒ですが、2分署が整備されれば42秒短縮に繋がると試算されています。


 42秒短縮というと救える命も増えることになります。


今後、南部分署が平成29年度、北部分署が平成30年度に整備される予定です。


 こういった消防署の整備も着実に進められており、市民の皆様の安心安全を守る為の不断の取り組みが行われているのです。