四日市市は県内総生産額の2割以上を占めており、三重県経済を四日市市が牽引していると言えます。


 今後の四日市市の市政運営を考えていく中で、更なる「地域経済の活性化」は最も大切な要素です。


 四日市市は三重県経済をリードしているという自負を持ち、産業振興施策を積極的に展開して熾烈な自治体間競争に勝ち抜いていかねばなりません。


 ここ1年においても、新たな工場の進出や追加設備投資が相次いでいます。


 代表的な例を挙げると、『東芝』がメモリーカード世界最大手の米「サンディスク」と共同で、デジタル家電の記憶媒体に使われる半導体メモリーの最先端工場を4,000億円掛けて今年度に建設します。


 東芝はNAND型フラッシュメモリー分野で、サムスンに次ぐ世界シャア2位に付けており、今回の四日市工場建設による生産性向上により、サムスンを追い上げる体制を築く事になります。


 また、『日本アエロジル』は20億円を投じ、コンビナートにある四日市工場に新しいプラントを建設し今年度から操業を開始する予定です。


 加えて、今年に入り『第一工業製薬』が総額120億円を投じ、コンビナートに新たな新工場を建設すると発表しました(来年9月操業開始予定)。


 こういった状況を見ると、本市のポテンシャルはまだまだ高い位置にあります。


 先日、本市が「新たな産業モデル都市の構築を目指して」設置した『市産業活性化戦略会議』が取りまとめた提言書が市に提出されました。


 この提案書は、「アジア随一のクオリティ産業都市」を目標に据え、工場の事業集約化への支援や起業家の育成などの提言が盛り込まれたものとなっています。


 こういった提案内容を真摯に受け止め、着実に推し進めていくことが四日市市経済を押し上げる施策展開になっていくのです。