3月6日、四日市市議会は平成26年2月定例月議会 教育民生常任委員会審議を終えました。


 四日市市議会は予算審議において分科会制を取っています。


 まず各常任委員会にてそれぞれの担当部局の予算を細かく審議し、各常任委員会の審議で全議員で再度審議すべきと判断された予算については、34人の議員が所属する予算委員会全体会に送られます。


 ですから、各常任委員会における予算審議において、予算常任員会全体会に送る送らないが大きなポイントとなってきます。


 今回、教育民生常任委員会の平成26年度当初予算審議において、予算委員会全体会に送るとされた内容は1点。


 『小中学校の空調設備整備予算』についてです。


 今回のブログでは、『小中学校の空調設備整備予算』について書いていきます。


 四日市市は、平成26年度当初予算で「小中学校特別教室エアコン設置」関連予算1億6,416万を計上しています。


 これは、3年掛けて小中学校の特別教室(図書室・音楽室・視聴覚室)にエアコンを設置していくというものです。


 今後3年で総予算4億5,846万円で順次、小中学校の特別教室にエアコンが設置されることになります。


 エアコン設置の発注方法として「直接施工方式」と「リース方式」があるのですが、今回、市は「直接施工方式」を採用します。


 しかし、委員の中から「リース方式」の方が安価になる可能性があり、全体金額も多額な事からもう一度しっかり比較検討すべきという意見や今後の小中学校の設備計画に大きく影響する内容である事から全議員で議論すべきだという意見が出され、満場一致で「小中学校の空調設備整備予算」を予算委員会全体会に送る事になりました。


 予算委員会で再度「小中学校の空調設備整備予算」が時間を掛けて審議されることになります。


 教育民生常任委員会の議論で私が気になった点は、今回の予算では小中学校の特別教室のみの設置を対象としていますが、今後エアコン設置を普通教室まで広げるのかどうかという議論でした。


 当初、市は以下の3案の検討を行いました。


①小中学校の全普通教室、特別教室にエアコン設置 〔設置費29億3,329万円〕

②中学校3年生の普通教室、小中学校の図書室及び音楽室にエアコン設置 〔6億3,965万円〕

③小中学校の特別教室にエアコン設置 〔4億5,846万円〕


 検討の結果、市は財政的な状況も踏まえ、今回案③が採用された訳ですが、教育民生常任委員会所属委員の大半は、全普通教室までエアコン設置を拡充すべきという意見をお持ちでした。


 私は、近年の猛暑の事を考え特別教室であればエアコン設置は止むを得ないが、更に20億円以上のコストを掛けて普通教室へのエアコン設置を行うのは慎重に検討すべきという意見を持っていましたので、他の議員との意識の違いと私の考えが明らかになりました。


 私としては、教育環境の改善を図るという方針を否定するものではありませんが、ただエアコン設置に20億円以上掛けるのであれば、教育関係でもっと他に改善すべき部分があるのでは無いかという考えです。


 もちろんエアコン設置のランニングコストも多額に膨れ上がります。


 教育委員会としては、今後全普通教室へのエアコン設置を進めていきたいという方針を持っているので、来年度以降全普通教室へのエアコン設置については、大きな議論を巻き起こしそうです。