本日(10月4日)、8月定例月議会の最終日を迎えました。


最終日の本会議に、各議案の最終意思決定が行われます。


その本会議で、「平成25年度四日市市一般会計補正予算」に関する減額修正案の提案を行いました。


 減額修正とは、当初行政が上提してきた予算の一部を減額するという事で、つまり「減額」=「認めない」という事になります。


 今回の平成25年度補正予算で、減額(認めない)と判断したものは、『(仮称)四日市公害と環境未来館整備事業』の予算枠増額部分における「太陽光発電整備事業」の全額になります。


 この問題は、予算常任委員会でも全体会審議に取り上げられ、大きく議論がなされました。


 今回の8月定例月議会における平成25年度補正予算にて、『(仮称)四日市公害と環境未来館整備事業』の予算枠を8,700万円増額するという議案が上がってきました。


 その中に、新規事業として民間企業の寄贈による太陽光パネルを、『(仮称)四日市公害と環境未来館』に設置するという提案がありました。


 内容は、民間企業から寄贈を受けた10kwの太陽光パネルの設置費用として新たに2,900万円の予算枠を設けるということだったのですが、この2,900万円の設置費用で議会が紛糾しました。


 大きく分けて紛糾した内容は3点。


《1点目》まず、民間にて10kwの太陽光パネルを設置すると平均で350万円程度の工事費との情報が示されました。


 一方で、『(仮称)四日市公害と環境未来館』では、「2箇所に分けて設置する」「施設の壁面に設置する」という工事費拡大要因はあるものの民間では350万円程度の設置費用で済むものを、民間の8倍の2,900万円の工事費用を計上するというのはあまりにも高過ぎないか。


《2点目》また、企業からの寄贈の10kwの太陽光パネルは定価で300万円程度という情報も示されました。


企業からの寄贈品が300万円に対して、それを設置する為に市がおよそ10倍の設置工事費を支払うのはおかしいのでは無いか。


《3点目》加えて、四日市公害を取り上げた施設に2,900万円を掛けて本当に太陽光発電施設が必要かどうかの根本的な整理も出来ていない状況でもありました。


 こういった点を総合的に勘案して、今回の議会では「太陽光発電整備事業」の2,900万円の部分については認めるべきでないという判断をし、諸岡議員、村山議員の賛同を頂き、3人の連名で本会議にて当2,900万円の減額修正案を提出しました。


 しかし、当減額修正案については、35人の議決権のある議員の内、12人程度の賛同しか得られずに私共が提出した減額修正案は賛成少数で否決されました。


 予算常任委員会の審議の際に、行政側から再度『(仮称)四日市公害と環境未来館』の全体計画のについて報告を行うという話にはなってはいましたが、それだけでは予算の執行を強制的に止める事は出来ません。


 議会の決議だけを見ると当2,900万円を含んだ予算枠の拡大を議会は認めたことになります。


 問題部分を明示せずなあなあで終わらせ様とする状況に違和感を感じて今回の減額修正案を提出しました。


 当該太陽光パネル設置費用2,900万円が吐出して高いことは明確でありそれは議員全員が認識しているにも関わらずこの様な結果になった事、本当に残念に思います。


 議会は問題があると判断した部分については、委員会の場での口約束では無く毅然とした意思表示を行うべきです。


 それが、議会に与えられた本来の機能であると思います。


今回の減額修正案は否決されましたが、今後も問題があると認識した部分については徹底的に提起して行きたいと思います