先日の平成25年度 8月定例月議会での一般質問において、『小中学校・幼稚園におけるゴミ収集の実態』を取り上げました。


 一般質問のアウトラインは先日のブログをご参照下さい。

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11605096929.html


 この問題は私が継続して取り上げてきた問題で、1年前の平成24年度8月定例月議会での一般質問に端を発しています。


 1年前の一般質問で私は『小中学校・幼稚園のゴミ収集』の業務委託契約の不当性を訴えました。


 要点を整理すると、以下の4点となります。


1.「保育園」では、職員・保育士がゴミ処分場等に運んでいる「もやさないゴミ」「資源物」を、「小中学校・幼稚園」では、民間業者に委託して収集を行っている。


 同種類のゴミであるのに、福祉部の所管する「保育園」は職員自らがゴミを運んでいるのに対して、教育員会の所管する「小中学校・幼稚園」ではなぜゴミの収集を民間業者委託としているのか。


2.この民間業務委託、平成23年度実績で1回当たりの収集、つまり1校、1園の収集に42,000円支払っています。

 「燃やさないゴミ」「資源物」共に、42,000円という単価設定なのです。


資金化可能であり、無料でも引き取る業者がある「資源物」についても、「燃やさないゴミ」と同様の42,000円の単価設定は不当では無いか。


3.この業務委託ですが、1回のゴミ収集毎に業者に対して業務完了の写真を提出させています。

4.この民間業者のゴミ収集回数は年間210回程度行われており、年間900万円前後の事業規模になっています。


 「四日市市契約施行規則」第30条の2では、業務委託契約においては年間50万円以上の契約は一般競争入札を行わなければならないと定めています。


 しかし、このゴミ収集については年間900万円程度の事業規模であるにも関わらず随意契約で契約されているのです。


 なぜ、年間900万円規模の業務委託契約にも関わらず、競争入札を行わず随意契約で契約されているのか。


 実は、平成23年度の実績を見てみると、年間900万円程度の業務委託が28本の契約に分割し、各契約が50万円未満となるように設定されているのです。


 これは完全に『一般競争入札逃れの分割発注』では無いか。つまり、「四日市市契約施行規則」に抵触する可能性があるのではないか。と主張しました。



 この一般質問から1年経ったこの度の議会での一般質問で「教育委員会」のその後の対応が明らかになりました。


 その対応は・・・・・


 「幼稚園」は、市役所の組織改編により所管部局が平成25年度より「教育委員会」から「こども未来部」に変わり、平成25年度から当ゴミ収集の民間業者委託契約を取り止めました。


 一方で、「小中学校」は、未だ民間業者委託契約を継続しているものの、契約内容は大きく見直され、「燃やさないゴミ」は1回 29,400円、「資源物」は1回 21,000円と「燃やさないゴミ」と「資源物」の単価設定を変え、しかも双方の単価を大幅に引き下げています。


 また、ゴミの収集においてもゴミをある程度貯める事を心掛け、1年前の私の指摘以降、ゴミの収集回数は半分以下に抑えられました。


 これらを踏まえると平成25年度以降は、平成23年度比で年間500万円程度の経費削減を実現出来たことになります。


 数十年続いてきた「小中学校・幼稚園」のゴミ収集業務の不適正な業務委託契約について、一般質問で取り上げた事を契機に一石を投じれた事、率直に良かったと感じています。


 徹底的に調査した甲斐がありました。


 しかし、1点だけ気になることもあります。


「小中学校」における民間業務委託契約の形態は、未だ随意契約なのです。


つまり、今もなお『競争入札逃れの分割発注』が行われている事になります。


そして、平成25年度も継続して同一業者との契約になっています。


 この部分についても、市民に説明が付く様に、年間契約を行い競争入札を取り入れて行くべきだと、先日の一般質問で重ねて訴えました。

 
 今後もしっかりと議員としてのチェック機能を働かせていきます。

 平成23年度のゴミの収集回数は213回あり、その全ての213枚の写真を確認したところ、ゴミ袋3袋程度の写真が相当数存在しました。

 つまり、教育委員会はゴミ袋3袋程度のゴミの収集で、業者に42,000円払っていたことになります。

 このゴミ袋3袋程度のゴミ収集に42,000円払っている状況をどう考えるか。