数日前の新聞にて、一宮市が『一宮競輪』を廃止の方向で検討しているという記事が掲載されました。
記事によると、一宮競輪は1991年度をピークに売上が減少し、2009年、2010年と単年度赤字を計上、そして2012年度の赤字は1億4千万円に上る見通しとなるとしています。
過去の収益にて蓄えられた繰越金についても、早ければ2014年度に底をつく可能性があるとの事です。
仮に、当競輪場が廃止されれば戦後、東海三県で初めてのケースとなります。
また、四日市市と同じ三重県においても『松阪競輪』が現在苦境に立たされています。
松阪競輪も近年赤字が続き、基金も残り3千万円と今後市の公費負担の可能性も否定出来無い状況となっています。
市の運営が限界となり、現在民間委託の道を探っています。
民間業者公募の条件として「赤字が発生した場合、業者が全額を補填する」という委託先に厳しい条件を課しています。
一方で、四日市市の競輪はどうなのか。
以前も、当ブログで紹介しましたが、一時四日市競輪も経営難に陥っていましたが、その後ナイター競輪の導入等で息を吹き返し、良好な業績を維持しています。
《参考》四日市競輪の現状 ~競輪事業特別会計~
⇒http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11317297923.html
2009年度からは、競輪事業特別会計で稼いだ資金を市に繰り入れています。
前年度は1億円を繰り入れ、今年度も1億円の繰入を見込んでおり、市の大切な財源となっております。
また、基金積立額も前年度末で18億円と高い水準を保っており現在も基金積立額は増加傾向にあります。
これは、四日市競輪が業績改善の為の積極的な取り組みを行って来たからであると言えます。
いち早く「ナイター競輪」を導入したことや集客数の増加を図るイベント等の実施等様々な取り組みを行っています。
他の自治体が競輪事業で苦労している中、四日市市は競輪事業が市の財政改善に寄与しているという状況、本当に誇らしい事です。
今後も、積極的な取り組みで持続可能性のある競輪事業としていって頂きたいと考えます。