11月29日から12月25日までの27日間、四日市市議会では11月度定例月議会が開かれています。


 今回の議会は、市長選直後の議会であった為、初日に市長の所信表明があり、それを受けて各会派の代表が「代表質問」を行いました。


 その後、一般質問が行われました。


 一般質問の状況はブログで紹介した通りで、『㈱四日市市生活環境公社 資産運用損 失われた2億円について』の質問を行いました。

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11421452268.html

http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11426246542.html#main




 今回の議会において、『四日市市立小学校及び中学校設置条例の一部改正』についての議案が上がってきました。


 四日市市立の小中学校の設置は条例で定められています。


 先の8月定例月議会において、

①東橋北・西橋北小学校統合関連経費

②西橋北小学校大規模改修事業費 

の補正予算が可決され、東西橋北小学校統合に一定の目処がつきました。

⇒(http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11363493460.html


 これを受けて、市は「西橋北小学校、東橋北小学校の廃止」と「橋北小学校の設置」の条例改正を行わねばならなくなり、今議会でこの条例改正が議案として上がって来た訳です。

 条例改正の件とは別になりますが、10年以上東西橋北の対立があった東西橋北小学校統合問題は、先述した8月定例月議会での補正予算の決議をもってしても、そう簡単に解決するものではありませんでした。


 統合が決まった今もなお、西橋北と東橋北との間に入った亀裂は、修復されることなく、大きく尾を引いているのです。


 平成25年度から西橋北小学校の場所に新しい『橋北小学校』が開校する事になります。


この事により、東橋北小学校の生徒は新しい小学校に通う為、今の西橋北小学校まで通う事になります。


 市教育委員会は、東西橋北小学校の統合決定を受けて東橋北小学校の1~5年生の生徒、全38世帯に個別面談を実施しました。


 その結果、東橋北小学校の生徒世帯38世帯中、33世帯が新設される「橋北小学校」の通学を希望せず、行政区をまたいだ「中央小学校」「中部西小学校」への通学を希望しているという事が分かりました。


 38世帯中33世帯つまり、東橋北小学校の86%の生徒が橋北小学校に通いたくないとの意思表示をしている訳です。


 現在の学校区基準では東橋北小学校の生徒は学区外通学を認められていないので、特例を適用出来るかどうかを教育委員会は検討している所です。


 ただ、東西橋北小学校の統合が実現し、新しい「橋北小学校」が出来るというのに、東橋北小学校から通学する生徒が5世帯のみだとすると、それは『東西橋北小学校の統合』では無く、実質的な『東橋北小学校の廃校』となってしまいます。


 平成23年度の生徒数は、西橋北小学校が169人、東橋北小学校が71人で、両校足しても240人と新しく出来る橋北小学校も既に小規模校の状態です。


 個々の世帯の希望というものを尊重したい気持ちもありますが、橋北地区の未来を見据えて感情的にならずに出来る限り多くの生徒が地元の「橋北小学校」に通って頂きたいし、教育委員会もその様に理解を求めていかねばなりません。


 期限は来年の4月です。市教育委員会には、しっかりとした対応が求められています。