1月23~25日に掛けて、会派視察に行ってきました。
会派視察の内容は以下の通りです。
23日:岩国学校給食 【岩国市】
24日:水俣病資料館 【水俣市】
25日:鹿児島市北部清掃工場 【鹿児島市】
今回の視察は、四日市市の抱える課題・問題とリンクするものが多く、
非常に有意義な視察を行うことが出来ました。
順次、ブログにて視察の報告を行っていきます。
①岩国学校給食
岩国市では、平成22年9月に、「岩国学校給食センター」を設置し、
旧岩国市内の中学校9校に対してセンター方式で完全給食を開始しました。
岩国市は平成18年に8市町村が合併したのですが、旧6町1村については以前より中学校給食が
存在していましたが、旧岩国市においては中学校給食は牛乳給食のみで基本的にお弁当でした。
旧町村との制度のバランスと、岩国市がある山口においては中学校完全給食の実施率が高く、
県下で中学校の完全給食を実施していない自治体は旧岩国市を含む2市のみだったことから、
旧岩国市においても完全給食の実施に踏み切りました。
四日市市においても、昨年の9月議会において中学校の給食について議論されました。
これまで、四日市市は旧四日市市と旧楠町とで中学校給食については2制度が併存していました。
その2制度が、デイバリー給食に一本化された訳です。
詳しくは、当時のブログ(http://ameblo.jp/mori-tomohiro/entry-11036962331.html )をご覧下さい。
制度が一元化されたことにより、今後、デリバリー方式の中学校給食の質の向上や在り方について全市的に議論が出来る土壌が整いました。
中学校給食については、今もなお完全給食を望む声が多数存在します。
しかし、給食センターの建設等、完全給食には多額の費用を要する事も分かっています。
その前提を踏まえて、平成22年9月からセンター方式の完全給食を実施した岩国市の給食センターを視察しました。
岩国学校給食センターですが、建設費が6億5千万円、
給食費の補助が1~2千万円程度(1食30円×3,000食×180日前後)という実態でした。
この給食センターですが、市場の活性化の要素も兼ねており、市場内に建設されています。
地産地消の観点からも面白い発想であるなと感じました。
岩国市は皆さんもご存知の通り、米軍基地を有する自治体であります。
色々お話をお伺いすると、米軍基地があることによる多額の「防衛交付金」「再編交付金」が防衛省から
自治体へ支給されているとの事です。
学校給食センターの建設費の6億5千万円においてもその96%に上る6億2千万円が防衛省からの
「再編交付金」が充てられているとの事です。
残念ながら、四日市でもし完全給食を実施するのであれば、全額市の財源からの捻出になります。
その部分では、四日市市と岩国市では大きく異なります。
財源の問題等、四日市における完全給食はハードルの高いものであることを実感出来ました。
しかし、中学校における食育の在り方を含めて、中学校における完全給食の効果についても学ぶことが出来ました。