現在、四日市市では、2件の小学校統合が進められています。


一つは、表題にもある様に、『東橋北小学校』と『西橋北小学校』の統合であり、


もう一つは『塩浜小学校』と『三浜小学校』の統合です。


 平成23年度で、それぞれの小学校の生徒数は以下の通りです。


東橋北小学校:71人

西橋北小学校:169人


三浜小学校:92人

塩浜小学校:124人


 ちなみに、東橋北小学校においては平成24年度の新年度の新入生が4~6人という状況で、平成25年度には複式学級となると市は予測しています。


 本日は、先週視察にお伺いした『東西橋北小学校』の統合についての現状を報告します。




 先に述べたように、東橋北小学校は生徒数の減少により平成25年度に複式学級になると市は予測しています。


 複式学級を回避する為に、教育委員会は両校の統合を平成25年度を目途に進めていますが、


統合の話がスムーズに進んでいないのが現状です。


 この理由は、これまでの教育委員会がとってきた方針のブレや、


橋北地区内で統合についての合意形成が難航しているという理由があります。



 そもそも東西橋北小学校の統合についての検討は、


 平成14年の東西橋北地区連合自治会の統合を契機に教育委員会が連合自治会、保護者に


小学校統合の方針を打ち出した事から始まります。


 最初のアクションから、10年が経とうとしています。



 教育委員会は当初平成16年度から、東橋北小学校への統合を打ち出しました。


 しかし、橋北地区内でその話はまとまらず、


橋北地区にて東橋北小学校、西橋北小学校どちらに統合するか世帯投票が実施される事になりました。


世帯投票の結果、西橋北小学校への統合が多数を占めました。


 そういう結果は出たものの、教育委員会は小中一貫教育の視点、施設の老朽化の視点から継続して東橋北小学校への統合方針を変える事はありませんでした。


 この為、教育委員会と橋北地区との話は進展せず、長い間東西橋北小学校の統合は棚上げになってきました。



 ところが、ここへきて平成25年度から東橋北小学校で複式学級が発生する事もあり、議論が再燃しております。


 昨年8月に橋北地区の連合自治会から、西橋北小学校への統合に向けた陳情書が市長、議長に提出されたのも再燃の一つであるといえます。


 そして、教育委員会は当陳情書や過去の世帯投票の結果を踏まえ、これまでの方針を一転して、

西橋北小学校への統合の方針を打ち出しました。



 けれども、その方針について東橋北小学校のPTAから、地元の合意形成無しに西橋北小学校への統合を直ちに受け入れる事は出来ないとの趣旨で先に説明した橋北地区連合自治会が提出した陳情書への異議申し立てが市長に提出されました。


 現在こういった状況であり、東西橋北小学校の統合は険しい道のりとなっております。


 学校の統廃合は地元の方の想いや地域のあり方をも変えてしまう大きなものであります。


非常に難しい議論ではありますが、推し進めていかねばならないものでもあります。

 


 今後、教育委員会は橋北地区内の合意形成、地区との信頼関係の構築を推し進めていかねばなりません。


 平成25年度の複式学級を目前にして、東西橋北小学校の統合が大きな局面を迎えています。



 翌月から始まる2月定例月議会においても、この件が議論される事になると思います。


1月27日の議員説明会でも、当内容は市側からの詳細な説明を受ける事になっています。


逐一、ブログでも情報を発信していきます。