四日市は、『産廃4事案』と呼ばれる、大きな産業廃棄物の問題を抱えます。


4事案とは以下の通りです。


●大矢知・平津事案

●内山事案(2事案)

●下海老事案


 内山事案は2つの業者の問題を抱えるので、2事案として捉えられている為、合計4事案になります。


 皆さんもご存じの通り、『大矢知・平津事案』は全国でも最大規模の産業廃棄物不適正処理事案であり

新聞紙面でも数多く取り上げられています。


 大矢知・平津事案については、県・地元住民・学識経験者・市の四者協議の場で

「支障除去等事業の具体的対策工」について地元住民の合意を得て、最終段階に入りました。



 一方で、大矢知・平津事案に次いで重要性が高いとされる内山事案については

硫化水素ガスが問題となっています。


 硫化水素は今後も継続して発生することが予想されており、県は従来行ってきたガス回収処理対策に代わる恒久対策の検討が必要と判断しています。

 産廃問題は、県の所管である為、市議会議員としては何も働きかけが出来ませんが、

四日市市で発生した大きな産廃事案であるので、現状整理と市の解決に向けた前向きな姿勢を示す意味も込めて、昨日(11月17日)に、内山事案に関する住民意見交換会に参加してきました。


 内山事案においては、上記の硫化水素ガスの問題以外に、天白川、鹿化川への地下水の流れ込みの問題があります。


 現在、水質検査等も行われ問題が無いとされていますが、住民の方にとって将来的な見通し含めて心配事項であります。


 昨日の意見交換会では、今後の対策工法として『ドライフォグ』法という方法を有識者の方から提示されました。


 専門家ではない為、細かいことは分かりませんが、今後ドライフォグという工法を用いて硫化水素ガス等の発生原因物質である有機物の低減を行っていくとのことです。


 まだまだ、解決に向けては遠い状況ですが、四日市の事案である為、注視していきたいと思います。



 また、下海老事案においては、全面解決には至っていませんが、大矢知・平津事案、内山事案に比べ危険性は低く、現在では状況も落ち着いているとのことでした。