結局、こういうニュースが流れるようになりました。
岸田首相が乗り出してきても、海外パビリオンが独自断念。
みなさんは、「プレハブ」という言葉から、すぐにこういう簡易な建物を思い浮かべてしまうと思うんです。
たしかに、こうなりそう。
でも、プレハブの元の意味、プレ=事前に、ハブ=ファブリケーション=製造。
「事前に製造」
という真の意味に変えれば、「事前に工場で作って運んできて組み立てる」だから、
必ずしも、箱型になる必要はないのです。
なぜか、プレハブは箱型で単調、と決めつけている。
逆にいえば、プレハブだったら箱型でいいや、とサボってしまっている。
その証拠に、
あの新国立競技場デザインで、日本側が設計を断念したザハ・ハディドさんもプレハブをやっています。
南米のホンジュラスのリゾートマンションです。
これ、ホンジュラスパビリオンにしてもらえばいいじゃん
これもプレハブです。
現場組み立てです。
最新の3Dプリント技術によって作られた橋の構造です。
これ、そのままパビリオンにしてもらえばいい。
つまり、日本側は世界の建築事情を知らずして、プレハブだから簡単にできる!と勝手に思っていないでしょうか。
また、簡単なプレハブに板切れや緑を張り付ければいい、とか考えていないでしょうか?
それではダメです。
そして、簡単な箱にすればできる!という考え方も大間違いです。
なぜなら、簡単な箱にしても基礎は必要だからです。
じゃあ、どすればいいのでしょうか…。
各国にですね、基礎下を考えてもらうのをやめればいいんです。
日本側で基礎から下を準備する。
パビリオン「タイプA」には、大、中、小で、
3つの大きさの敷地があてがわれているようなんdねす。
このそれぞれの敷地に共通のプラットフォームを、
基礎の下に準備してあげればいいんじゃないでしょうか?
で、上部構造は自由にやってもらえばいい。
おおよそ、2メートル角の平面形状であれば、
敷地の大、中、小とまかなえそうではあります。
20メートル角で杭と一体になった盤を準備してあげて、
その上で各国で自由にやってもらえばいい。
それなら、日本側のゼネコンも先行で杭工事ができる。
だったら、いけるか!
といいうものの、杭の長さは50メートル必要。
だから、その共通プラットフォームもこんな感じになる。なってしまう。
こんな巨大な構造物を地中に作らなくてはいけない。
地中から見上げたら、高層ビルを地中に建てているようなもの。
こういう規模の基礎が必要になってしまうんです。
夢洲では。
もしくは、各国にこれくらいの規模の土木工事をして、もらわないといけない。
もしくは、今の流れだと、日本政府は、各国パビリオンに対して、これを50基ほど準備しなければならない。
まあ、ざっと400億円くらいはかかるんじゃないでしょうかね。
パビリオンがプレハブとか関係ありません。
ちなみに、地盤がよければ、この費用は必要ないんで。
つづく