昨日の今日ですが、大阪・関西万博に関する関係者会議です。
ジャイアントおかだ万博大臣も出席されていますが、岸田大臣が前面に立って事態の収拾をはかるということで、いよいよテンパってきてますね、日本政府。
その一方で、地盤問題で頓挫しそうな夢洲問題をつくった大阪維新はこうですよ。
「大阪の責任とかそういうことではない」などと発言。
たしかに、大阪の責任ではない。
大阪は、本日も通常営業で楽しくやってる、美味しくやってる。
わたくしの友人のカナダ人建築家もOSAKAが好き。
お好み焼きが好き、たこ焼きが好き、串揚げが好き、商店街が好き、です。
そういう意味では、大阪万博は決して悪いわけじゃない。
むしろ、みんな歓迎。
ただし、夢洲はダメ。
地盤がダメ、杭打ちがダメ、ズブズブ、沈下。
これは常識になりつつありますよね。
だから、大阪万博の問題を生み出しておきながら、
何を言ってるんだ?馬場代表!ってことです。
一方、岸田首相の発言はこうです。
ちょっと詳細に見ていきましょう。
黒文字が岸田首相の発言、青文字が私の解説です。
「2025年の大阪・関西万博開催まで、いよいよ600日を切りました。その中で、建設土木業界全体の人手不足や資材価格の上昇などにより、海外パビリオンの建設や会場インフラ整備の遅延など、さまざまな課題が生じています。万博の準備は、まさに胸突き八丁の状況にあります。
いきなり、核心。
岸田首相わかってます。
600日を切ってしまった=時間がない
にもかかわらず、
建設業界の人手不足
資材の高騰
パビリオンの建設が遅れている。
夢洲への下水や電気、鉄道や道路を含めたインフラ整備も遅れている。
私のブログ記事や先日のテレ朝モーニングショーとまったく同じ意見です。
岸田首相もしくは首相側近かご家族が、きっと私の記事を読んでると思います。
そして、「胸突き八丁」。
胸突き八丁とは、「物事を成し遂げるうえで一番苦しい正念場のこと」を指します。
これも、私が先月来、ヤバいよヤバイよ、と言ってることと一致しますね。
極めて厳しい状況に置かれていることを改めて直視し、正面から全力で取り組んでいかなければなりません。
そのとおりです。いわずもがな、です。
本日、こうした形で関係者の皆様方にお集まりいただきましたのは、まずこの危機感を政府、大阪府、大阪市、万博協会、そして経済界が共有するためのものであります。
そして岸田首相、激怒です。
「大阪府、大阪市、万博協会、おまえら危機感持ってんのか!?」です。
御意!おっしゃるとおり、です。
そして、これまで以上に緊密に連携し、まさにオールジャパン一丸となって成功に向けてラストスパートをする決意を確認するためのものであります。
いやあ、ラストスパートというか、まず最初のスタートが切れていないんですよ。
万博の成否には、国際社会からの日本への信頼がかかっています。私は内閣総理大臣として万博成功に向けて、政府の先頭に立って取り組む決意であります。
おおー、責任者宣言。
これまで電通が消えて以来、誰も仕切ってなかったですから、ナイスです。
会場建設及び海外パビリオンの建設について楽観できる状況にはありません。
関係省庁を挙げて参加国、政府、建設事業者それぞれとの意思疎通をさらに強化し、契約締結に向けた取り組みを加速していく必要があります。
はい、これこのブログで書いていました。
ガイドラインが参加者向けにできていない、日本の建築法規の英語版もない、海外パビリオンと日本側の建設業者やゼネコンとのマッチング対応がない!です。
岸田首相、よくわかっている。
また、交通アクセスなど施工環境の改善にも取り組んでいく必要があります。
出たー!交通の便が悪い、施工環境が悪い、飯場都市が必要!ってことです。
大阪府、大阪市の協力が不可欠な課題であり、ぜひよろしくお願いしたいと思います。
そして、このパビリオン建設だけではなくして内装、外装、展示の準備を円滑に進めるためにも、参加国及び建設事業者への支援が不可欠です。博覧会協会とともに政府も前面に立って参加国と施工事業者の間に立って調整を行ってまいります。
参加国と施工業者のマッチングとデザインの具体化への落とし込み、コンストラクションマネージャーが必要ですが、政府が調整する?凄いな。政府側に建設のエキスパート入ったのかな?
大阪・関西万博は、イノベーションの力で変革する日本の姿を世界に発信する絶好の機会です。テーマ館や民間パビリオン、イベントを含め魅力あるコンテンツの充実が重要です。経済界の皆様の御貢献にも心から期待をしております。
そのとおり、ハコだけでは絶対ダメで、中身の充実が必要です。
また、安全確保は万博の成功に必要不可欠であり、近年の警備事案や事故を踏まえて万博誘致当時よりも高い水準が求められています。会場内の安全確保に万全を期してまいります。
そう、だからこそ、建設業者や工事監督、設計管理者に無理な残業とか徹夜とかさせてはダメです。
万博の準備を円滑に進めていくためには、博覧会協会の体制強化が必須です。それに経産省を中心に、これまで60名近くの職員を政府から派遣していますが、このたび財務省、経産省から局長級の派遣を始め、各省が要所要所に幹部を派遣することといたします。政府と緊密に連絡をとり、オールジャパン一丸となって力強く進んでいくための中核としてしっかり働くことを期待いたします。
政府側は誰が仕切るのかね?内閣府に国土交通省から50人くらい乗り込むべきなんじゃないでしょうか!
最後に重ねて申し上げます。2025年の大阪・関西万博の成功に向けて、関係者一丸となって準備を進めたいと思います。私も政府の先頭に立ちます。吉村知事、横山市長、万博協会、そして経済界の皆様方、ぜひ皆様方におかれましても、御協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。以上です。」
大阪・関西万博は岸田首相が陣頭指揮を執ることになりました。
なるほど~、ここまではっきり首相がいうかあ、いいですね。
物事はリーダーがしっかり覚悟を決めないと進みません。
建設事業の基本です。
今後は、首相に向けて「大阪万博どうすればいい」かを書いていきたいと思います。
それに対し、共産党は空気読めてないというか、いきなり中止声明を発表してます。
今、いきなり中止したら、ものごとは全部パーになるし、
府民も国民も、その大多数は中止までは望んでいないんだよ!
浅はかだなあ、ホントわかってねえな。
まじめにどうしたらいいかの知恵を出せ。
もちろん私も、追い込まれた万博はどうしたらいいか、を考えているのであって、いきなり無策の中止を呼びかけているわけではありません。
以上です。