なんかですね、奇妙なことばかりなんですよね。
大阪関西万博における建築に関しての条件や、出来事が。
万博パビリオン、夢洲駅、ともに変。
こういう駅にする!と息巻いていたんだから、普通はこの線で押すはず。
簡単に図面化してみました、この駅を。
関空と似たような断面形状で、なかなか良いですよ。
地下鉄なのに、地上のように明るい、
ガラスの大屋根の下に広がるプラットホームが素晴らしいです。
立体的に駅ビルとして夢洲タワーに連続しています。
絶対、この案のほうがいいですよね。
普通はこの案をどうしても建てたい!といって予算が増えていって騒ぎになるはずなんです。
しかし、この駅はやってみたほうがいい。
横浜にある地下鉄みなとみらい駅って知ってますか?
地下鉄の駅のホームから地上まで大吹き抜けがあって、
その空間の明るさと大きさを一体感が素晴らしく、
地下であることを忘れてしまう、そんな駅です。
夢洲タワー駅もそうなりそうじゃん。
それをなんの前触れもなく止めたり、
万博パビリオンは杭打ってもいいけど、会期後は杭は抜け!
とか、ホントおかしい。
杭が大変ならば、地下掘ってもいいけど掘っていいのは2.5メートルまで!
とか、ホントおかしい。
地下に関しての考え方が非合理的、地面を掘ることに恐れを抱いてしまっている。
杭の引き抜きがどんなに大変かは、以前やりましたよね。
下記の写真でも抜いている杭の長さは10mほどです。
これの5倍くらいの杭だから、抜くのは至難の業です。
あと、地下掘ってもいいけど2.5メートルまで、という条件が下図です。
この盛り土地盤面から2.5メートルっていうのが、難しいんですよ。
地下室にしようとした場合、
これまで私が、もっとも地下への掘り下げを少なくしてつくった建物でもこんな感じです。
事例は、東京都目黒区内にある建物ですが、
コンクリート打ち放しで仕上げなし、というシンプルかつ簡素なつくりにして、
ローコストに抑えに抑えるために、階高や天井高さも限界まで詰めてみても、
地下に向かって3メートルは掘っている。
上の図で駐車場の下に向かって、床の厚み20センチくらいで天井高さ2.4メートルでも、地下室の床の厚みが30センチあって、その下に砂利や捨てコン打ってるから、3メートル超えてくる。
これだと、万博パビリオンはアウトだという。
同じ断面で、2.5メートル以下にしようとすると、地下の床コンクリートに30センチ、床仕上げに5センチくらいか、天井裏に20センチ、1階の床コンクリートで20センチ、床の仕上げで5センチくらいは最低でも取られてしまうので、地下空間の天井高さは2メートルを切って、1.7メートルになってしまう。
これでは、まったく使えない。
がらんどう、設備の配管を入れるくらいかな。
本当は排水槽に使いたいところですが、水を貯めると重さで沈んでいくのでダメ。
だから、やっぱり4メートルくらい掘らせてもらわないと、成り立たないと思いますよ。
地下に関しての考え方が非合理的、
地面を掘ることに恐れを抱いてしまっている。
地盤弱い、じゃなく
地盤怖い、って感じ
地盤になんかあんじゃねえの?
と地歴を調べてみることにしたんです。
そしたらですね、ヤバッっぽい資料を見つけてしまったんです。
しかも、そこには夢洲の本名が書いてありました。
夢洲って、キラキラネームっぽいから、公募とかアイドルの名前みたいに、
芸名だろうとは思っていましたが、
夢洲になる前の本当の名前は「北港処分地」という名前だったんです。
つづく