いやあ、万博のパビリオンの建設で、杭がヤベーは常識になってきました。
そして、各国のパビリオン建設において日本の法令集の英訳版も配布していないという事実。
万博協会はおもてなし力がゼロ。
円滑な開催に向けてやるべきことをやっていない、
どころか、円滑に進まないようにしている数々のトラップ。
ホントにやる気あるんだろうか?

と思っていましたら、衝撃的な本日のニュース

 


万博協会は「まともなやりとりできぬ」

いきなり、悪口。
いきなり、批判・

もうですね、これは、東京新聞とか文春とか赤旗とか政府批判紙の見出しどころか、
紙の爆弾とかFACTAとか財展とか、じゃなかったら
宮台さんと神保さんのvideonews.comとか、岩上安身さんのIWJかと思いましたよ。

読売新聞です。
つまり、保守公認、政府も書け!と認定のうえで出した記事でしょう。
そして内容的には私が日刊ゲンダイの連載で指摘している情報の完全な裏打ち。
森山意見の承認かつ補強です。

それだけ深刻な事態だということ。
そして、事実は小説より奇なり、真に滑稽な事態。

中身はですね、パビリオンが間に合わないことについて、
万博協会とゼネコンと参加国が互いに「お前のせいだ!」と言い合う泥沼劇です。
 

以下、記事中よりもっともホットな部分を抜き出します。

 

大手ゼネコンが加盟する「日本建設業連合会」(東京)の幹部は昨年9月、万博協会を訪れ、「開幕に間に合わなくなりますよ」と遅れへの懸念を指摘していた。ところが、協会は「あくまで建設会社と各国の話」との姿勢を崩さず、積極的な関与を避けた。パビリオンの独自性に配慮して各国が計画を提示するのを待つ状態が続いた。協会が建設業者への発注代行という対策を参加国に提案したのは今年7月7日で、結果的に10か月「放置」された。

 日建連の宮本洋一会長(清水建設会長)は同月21日の記者会見で、「こんな状況になっているのが大変残念だ」といらだちを隠さなかった。

 協会の石毛博行事務総長(72)は「(参加国には)準備期間が短いので、早く準備してくださいと口酸っぱく申し上げてきた」と説明するが、参加国の認識は異なる。

 タイプAを出展する国の担当者は「着工時期の期限は明示されず、『急いでほしい』という強いメッセージがあったとは受け止めていない。遅れの責任が参加国にあるかのような主張は理解できない」と訴える。

 

いやあ、実に分析しがいのある内容です。


まず、順番にみていきましょう。
大手ゼネコンが加盟する「日本建設業連合会」(東京)の幹部は昨年9月、万博協会を訪れ、「開幕に間に合わなくなりますよ」と遅れへの懸念を指摘していた。

日本建設業連合会というのは、日本の建設業界の連合会、
いわば日本の土建屋すべての総会みたいなものです。

 

役員構成をみると、大相撲の番付みたいに幕ノ内力士が並んでいるようなもの。

コンビニ雑誌の実話ドキュメントの連中なんて縮みあがるくらいの堅気最強の軍団です。

清水建設、鹿島、大林組、大成、竹中工務店、五洋建設、青木あすなろ建設、あおみ建設、浅沼組、安藤・ハザマ、岩田池崎、大本組、奥村組、熊谷組、オリエンタル白石、株木建設、北野建設、鴻池組、佐藤工業、西武建設、銭高組、大日本土木、大豊、高松建設、竹中土木、土屋、鉄建。東亜、東急建設、東鉄工業、戸田、飛島、ナカノフドー、西松、国土開発、長谷工、NIPPO、福田組、フジタ、ピーエス三菱、不動テトラ、本間組、前田建設、松井、松村、三井住友建設、みらい建設工業、村本、りんかい日産、若築、新日本、
と、麻雀の約なら40面待ち国士無双というか、総長就任全国組長会議というか、
マンガのワンピースなら、
マリンフォード頂上決戦の白ひげ海賊団とでもいうべき集団。


一見、やさしげなおじさんに見えますが、

建設業界のエドワード・ニューゲート、その軍団の長が、清水建設の宮本会長です。
 

 

グラグラの実の能力を発動しようとしています。

去年の時点で万博協会を訪れ、
「開幕に間に合わなくなりますよ」と遅れへの懸念を指摘していた。
と報道されました。

それに対し、万博協会の石毛博行事務総長

「あくまで建設会社と各国の話」との姿勢を崩さず、積極的な関与を避けた。パビリオンの独自性に配慮して各国が計画を提示するのを待つ状態が続いた。
 



あくまで建設会社と各国の話
つまり、「ゼネコンが参加各国と話をつめろや!」ってことで10カ月放置したそうです。
パビリオンの独自性に配慮して、ドヤ建築を出してくるのを待った、とのこと。

まとめますと、

2022年の9月にゼネコン軍が「間に合わなくなる!」と進言したところ、
「お前らと各国での話だろ?知らんわ」と告げて約1年放置。

それに対し、白ひげことエドワード・ニューゲートの宮本会長は、先日

「こんな状況になっているのが大変残念だ」といらだちを隠さなかった。



つまり、1年前に忠告しておいたのになんで放っておいた!です。

それに対し、万博協会。

「(参加国には)準備期間が短いので、早く準備してくださいと口酸っぱく申し上げてきた」と説明する。
 



しかし、このブログで見てきたように、パビリオンガイドには「時間がない」とか「早く案を出せ」とか期限は切っていませんでしたよね。
それどころか、日本の法規を守れ!という割には、日本の法令集の英語版を絶版のまま放置していた。

この、参加各国がちゃんとしなかった!という言い訳に対し。


「着工時期の期限は明示されず、『急いでほしい』という強いメッセージがあったとは受け止めていない。遅れの責任が参加国にあるかのような主張は理解できない」と訴える。

そんな話聞いてないよ!ひとのせいにすんな!
と言われています。

これ、誰がどう見ても万博協会のせいですよね。