万博パビリオンが大ピンチで、じゃあAタイプパビリオンのガイドラインを読んでみたら、の続きです。
こういうガイドラインがあるんです。
これを読んでいますと、独自パビリオンを建てる各国に対し、
守るべき規則とやってほしいことを書いてあります。
This document provides two types of indices—Control or Guide—to help participants to design their pavilions in compliance with this guidelines document.
C-00 規制(Control) は「~こと。~しなければならない。」事項を示し、計画・設計上の制限又は 禁止事項を定めている。
G-00 推奨(Guide) は「~ことが望ましい。」事項を示し、パビリオンの計画・設計が博覧会の目 標や目的に適合するために、開催者が参加者に期待する取組み又は提案を示している。
で、基本的にはまあ一般的な建築ルールと、あと時代に合わせたSDGsとかユニバーサルで事案とか、バリアフリーとか、建材のリサイクルユースが盛り込まれています。
建築への要望書といったところでしょうか。
で、海外勢にとっていきなりハードルが高いのがこれです。
翻訳したものを見ると、こうです。
1-4. 法遵守等
パビリオン タイプA(敷地渡し方式)の計画、設計、及び建設にあたっては、関係する日本の法律、 大阪府や大阪市の条例、並びに下記の関係法令を遵守すること(下記日本語のサイトを参照)。
えっ?日本語?それいきなりハードル高くないですか?
まあ日本の建築法は世界でも厳しいですからね。
特に、構造とか耐震とか厳しいですよ。
こんなに並べてありますが、以下の日本の建築法を読み込んで、いきなり設計に盛り込める外国人建築家いるんだろうか?
とりあえず、参加各国には英語版やフランス語版の日本の建築法令ガイドを配布すべきなんじゃないでしょうか。
これ、1万1000円もして結構高いんですけどね。
50数か国ぶんだけなんだから配布してあげないと、
まず最初でやる気なくすよ。
55万円じゃん、万博全体で何千億円も使おうとしてるのに、
なんで55万円を惜しんでいるんだよ!
と思ったらですよ。
まさかの品切れ
政府刊行物として、品切れ
なんと!!
紀伊国屋書店でも
ないじゃん!
日本の建築法令集の英語版。
これ、ホントに海外から日本に建築家とか呼ぶ気あんのか?
じゃあ、図書館には?
というと、国会図書館に一冊だけ、しかも電子化されておらず、
WEB閲覧できない。
まあ、そういうことです。
パビリオンタイプAに各国が、設計デザインしようかなあ、と思っても、
日本の建築法規を知ってるヤツがスタッフにいないとできない!
で、日本の建築法規は日本語でしか読めない!
このガイドラインを読むといろいろ見えてきます。
つづく