千葉県市原市の倒壊したゴルフ練習場「ゴルフガーデン」の問題の続きです。

 

鉄骨の基礎下が杭にもつながっておらず、基礎としても小さすぎるという状況を見て、反対側に回ってみました。

 

倒れていない方のネットと鉄塔です。

 

 

そこから、倒れた側を覗いてみる。


 

反対側からだと、鉄柱がみな倒れてしまい、ネットが倒壊していることがよくわかります。

 

そして、倒れた柱の足下の四角い物体が見えています。

 

 

どうなんだ、この裏側、基礎か杭か何かにキチンと繋げてあったのか…と

 

アップにしてみましたが…

 

 

なんにも繋がっていないようですね。

 

 

 

これは、一度、このゴルフガーデン敷地内に立ち入りして、基礎下の状態を調査する必要がありますよ。

 

そして、それは特定行政庁の責任で審査なのか検査なのか、しなきゃいけないと思いますよ。

 

で、この倒壊状況を見ていて、ふと気付いたことがあるんです。

 

それ以前から、なぜ、こちらの住宅側が壊れてしまったのか…とも聞かれ、

 

台風は左回りに風を起こすので、南東から強い風が吹いてきて真正面だったんですが、手前のマンションが防風林の役目をしたのかもしれませんね。と答えてました。

 

 

しかしながら、この壊れたかたを見ていて、ちょっと気付いたことがあるんです。

 

 

角のところは倒れていないんですね。

 

で、もう一度、平面で確認してみると、倒れたヶ所は住宅地側だけ…、このラインは何かに関係あるような…

 

 

 

ハッとして、例の過去の航空写真と比べてみました。

 

 

そして、同じ大きさでさっきの「倒れたライン」を置いてみました。

 

 

これ、昔のゴルフ練習場の配置とリンクしてるんじゃない?

 

この過去のリフォームで拡張された部分の工事と、元々の工事の部分で被害状況が違っているんではないか…ということです。

 

 

 

つまり、壊れたところが築45年の部分で、
反対側はその後の増築部分、それに挟まれてた古い部分はなんとか壊れなかった…

 

 

そういう風に見ることができるんですね。

 

となると、これは当時と今とで工作物に対する要求強度が変わったのか?

それとも、設計・工事した業者のレベルが違ったのか?

はたまた偶然か?

 

いずれにしても、これ、工作物申請と工事監理と、運営維持管理の指導について、

特定行政庁の関わり方が問われる案件であることは間違いないですよ。

 

そして、市原市は特定行政庁ですよね。

 

 

また、こういったゴルフ練習場の工作物申請と検査済証や運営維持管理について、

国土交通省も一斉調査とか必要なんではないでしょうか。

 

そもそも工作物申請の中で、このゴルフ練習場って、どう捉えればいいのか?

そこからして、みんなよくわかってないと思うんです。

 

つづく

 

千葉でゴルフ練習場が倒壊!の現場
千葉でゴルフ練習場が倒壊!の現場②
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千葉でゴルフ練習場が倒壊!の現場④