もうひとつ、
できあがったときよりも時間と共に価値を増す。
をテーマに設計デザイン企画した事業案件があります。
こちらは、賃貸マンションなのに「プチホテル」をイメージしたものです。
元々、地主さんが駐車場として放置してあった角地は、
物理的な敷地条件としては非常によかったのですが、
最寄り駅は「上板橋」、そして駅からちょっと遠い、徒歩10分くらいかかる。
商店街と商店街のちょうど間に挟まった場所でした。
当初、私たちに相談があるまでは一般的な賃貸マンションを想定されていたのですが
それでは、家賃を下げることでしか競争力が出せない。
結果、どれだけ安く建てるのか、、という議論になっていました。
安く、安くと言いましても、RC造のマンションですから限界があります。
せいぜいがんばっても坪65万円くらいまででしょう。
で、あるならちょっとの工夫で相場家賃よりも少し高めでも、
ずっとその価値が維持できるような方法を考えたわけです。
板橋におしゃれなマンションなんて、、、
という声もあったのですが、どんなエリアだって
おしゃれな居住空間のニーズはあります。
まず、女性専用にしよう。
で、セキュリティに配慮しよう。
ということで、賃貸案件では珍しいと思うのですが、外廊下をなくしたんです。
正確には、外廊下を外廊下と感じさせない工夫です。
これが建物の平面図なんですが、
ミソはこの赤い部分は本来外廊下になってしまうところです。
赤いところが外に剥き出しにならないように工夫したんです。
窓に見えるものは、窓に見えるようにした壁の穴です。
あとは、この廊下をまっすぐにしないとか、手すりのデザインとか
いろいろ工夫しているのですが、
最近サスティナブルという言葉が流行っていますが、
「持続可能な」とかそういった意味なんでしょうが、
建築の世界では空調や設備の維持管理など技術論に陥っていることが多いです。
やれ太陽電池だとか、排水形式だとか、スケルトンインフィルだとか、
そんなものは機能であって魅力ではない。
建物の魅力を維持することが大事なんです。
ここでやったことは、「デザインや空間の雰囲気価値のサスティナブル」です。
何をやったかというと、
1.外壁に漆喰を使った。(コンクリートの壁の上から)
2.ポイントで古木調の不燃木材を使用した。
3.植栽が伸びることで建物が仕上がる。
の3つです。
1.の漆喰はフランス製の漆喰で空気中の炭酸ガスと化合して年月と共に硬化していき、最終的には石灰岩の組成に戻るという素材です。これを左官で押さえた後、いい感じに汚れるように掻き落としてざらざらにしました。
2.見上げるところに木材を使っています。しかも黒色染色して古びさせています。
3.中庭の植栽だけでなく、外壁面にツタを這わせています。
結果。6年経った今はこんな感じです。
正面入り口もこんな感じになっています。
まあ、付近では人気物件のひとつみたいです。
ユンヌフィーユ
できあがったときよりも時間と共に価値を増す。
をテーマに設計デザイン企画した事業案件があります。
こちらは、賃貸マンションなのに「プチホテル」をイメージしたものです。
元々、地主さんが駐車場として放置してあった角地は、
物理的な敷地条件としては非常によかったのですが、
最寄り駅は「上板橋」、そして駅からちょっと遠い、徒歩10分くらいかかる。
商店街と商店街のちょうど間に挟まった場所でした。
当初、私たちに相談があるまでは一般的な賃貸マンションを想定されていたのですが
それでは、家賃を下げることでしか競争力が出せない。
結果、どれだけ安く建てるのか、、という議論になっていました。
安く、安くと言いましても、RC造のマンションですから限界があります。
せいぜいがんばっても坪65万円くらいまででしょう。
で、あるならちょっとの工夫で相場家賃よりも少し高めでも、
ずっとその価値が維持できるような方法を考えたわけです。
板橋におしゃれなマンションなんて、、、
という声もあったのですが、どんなエリアだって
おしゃれな居住空間のニーズはあります。
まず、女性専用にしよう。
で、セキュリティに配慮しよう。
ということで、賃貸案件では珍しいと思うのですが、外廊下をなくしたんです。
正確には、外廊下を外廊下と感じさせない工夫です。
これが建物の平面図なんですが、
ミソはこの赤い部分は本来外廊下になってしまうところです。
赤いところが外に剥き出しにならないように工夫したんです。
窓に見えるものは、窓に見えるようにした壁の穴です。
あとは、この廊下をまっすぐにしないとか、手すりのデザインとか
いろいろ工夫しているのですが、
最近サスティナブルという言葉が流行っていますが、
「持続可能な」とかそういった意味なんでしょうが、
建築の世界では空調や設備の維持管理など技術論に陥っていることが多いです。
やれ太陽電池だとか、排水形式だとか、スケルトンインフィルだとか、
そんなものは機能であって魅力ではない。
建物の魅力を維持することが大事なんです。
ここでやったことは、「デザインや空間の雰囲気価値のサスティナブル」です。
何をやったかというと、
1.外壁に漆喰を使った。(コンクリートの壁の上から)
2.ポイントで古木調の不燃木材を使用した。
3.植栽が伸びることで建物が仕上がる。
の3つです。
1.の漆喰はフランス製の漆喰で空気中の炭酸ガスと化合して年月と共に硬化していき、最終的には石灰岩の組成に戻るという素材です。これを左官で押さえた後、いい感じに汚れるように掻き落としてざらざらにしました。
2.見上げるところに木材を使っています。しかも黒色染色して古びさせています。
3.中庭の植栽だけでなく、外壁面にツタを這わせています。
結果。6年経った今はこんな感じです。
正面入り口もこんな感じになっています。
まあ、付近では人気物件のひとつみたいです。
ユンヌフィーユ